Appleの「iPhone」および「iPod」において、機器が液体にさらされたかどうかを判定し、保証内での修理が可能かどうかを判断する技術に問題があるとして、同社に対する集団訴訟が起きた。
Charlene Gallionさんが米国時間4月15日にカリフォルニア州北部地区に提訴した集団訴訟では、Appleが使用する「Liquid Submersion Indicators」(液体浸入インジケータ)技術は不正確であり、液体に触れていない場合に対して触れたと判定する可能性があると主張している。
液体浸入インジケータは、機器に液体が侵入すると作動する。同インジケータは、「iPhone 3G」と「iPhone 3GS」のヘッドホンジャックとドックコネクタに設置されている。
保証対象修理のためにAppleに持ち込まれたiPhoneや「iPod touch」の液体浸入インジケータが作動している場合、Appleはその機器の保証内での修理を拒否することができる。したがって当然、液体に触れていないのに触れたと判定されるとすれば、消費者にとってはありがたくない。
Gallionさんによると、彼女はまさにこれを経験したという。Gallionさんが2008年に購入したiPhoneは、2009年3月に正常に動作しなくなった。Gallionさんは、標準保証の範囲での修理または交換についてAppleに問い合わせたが、液体浸入インジケータが作動していると伝えられた。そのため、保証の範囲内での修理または交換の対象にはならなかった。
今回の訴状によると、Gallionさんは、故障したiPhoneの代わりとして、AppleからiPhone 3Gを割引価格で購入したという。しかし6カ月後、そのiPhone 3Gも動作しなくなった。そしてまたしてもAppleは彼女に対し、液体浸入インジケータが作動していると伝えた。
Appleは、同技術は湿度や温度の変化では反応しないように設計されていると述べているが、訴状では独自のテストではそうではないことが証明されていると主張している。
訴状では、液体浸入インジケータは、Appleの標準動作条件の範囲内の低温度および湿度に反応する可能性があると述べている。運動時の汗などの水分によっても、同インジケータが反応する可能性があると主張している。汗により機能が停止する問題は、いくつかの機器に対して報告されている。
Appleの広報担当者は、係属中の訴訟についてのコメントを避けた。
今回の訴訟では、損害賠償(金額は明らかにされていない)と集団訴訟に関連するすべての経費の支払いを求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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