サンフランシスコ発--ソニーが米国時間3月10日、モーションコントローラ「PlayStation Move」を披露した。
このたび発表されたこの小さなデバイスの外観はまるでマイクのようだが、先端のピンポン玉のような球体の中にはLEDライトが入っている。ソニーはこの製品をもって、現在はWiiコントローラを擁する任天堂が制しているモーションコントローラ市場を奪取する構えだ。だが一方で、モーションコントローラ戦争を制するのは「Project Natal」のMicrosoftではないかと見る向きもある。
モーションコントーラ時代の幕開けを告げた製品は「Eye Toy」であると自負するソニーにとって、PlayStation Moveのリリースは意義深い。
PlayStation Moveは今秋、スターターキットの一部として100ドル以下で発売される予定。ソニーは、MicrosoftのNatalに先んじてWiiユーザーを奪取する構えだ。
ソニーでPlayStation(PS)のマーケティングを担当するシニアバイスプレジデントPeter Dille氏は「WiiからPlayStationへと家庭用ゲームが置き換わるのは、自然なマイグレーションパスであると考える」と述べた。
ソニーワールドワイドスタジオ社長の吉田周平氏はPlayStation Moveについて「PS3用のこのモーションコントローラがカジュアルゲーマーとハードコアゲーマーの両方に訴求することを立証してくれるだろう」と述べ、ソニーは同コントローラ向けに「実に多様な」種類のゲームを作り出せるとした。
PlayStation Moveが対応するゲームの種類としては、剣や弓矢、銃を使うもの、パンチを繰り出すものなどが挙げられる。同コントローラは、剣であろうが銃であろうが、ゲームの中で描かれている物について、プレーヤーが実際に手にしているような感覚をもてるように作られている。
ソニーは2009年のE3で、モーションコントローラを発表したが、そのときは名称やリリース時期は明らかにされなかった。正式な名称がつけられた今、同社は、Dille氏が言うところの、テレビゲームとしては2010年におけるソニー最大のプロモーションにとりかかることができるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス