パナソニック デジタルAVCマーケティング本部は3月9日、フルタイムオートフォーカスとタッチパネルを搭載したデジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G2(G2)」を4月28日より発売すると発表した。
G2は、2008年10月にマイクロフォーサーズシステム規格に準拠したミラーレスの世界最小・最軽量の一眼カメラとして登場した「G1」の後継機。
有効画素数は1210万画素で、「4/3型 Live MOS センサー」を搭載。連写は約3.2コマ/秒で、AVCHD Liteハイビジョン動画の撮影が可能だ。重さは本体が約371gで、付属レンズ14-42mm装着時は約593g(バッテリ、メモリカード含む)、付属レンズ45-200mm装着時は約810g。
Gシリーズの特長である小型・軽量、フルタイムライブビュー、カメラが自動で撮影シーンを判別する「おまかせiAモード」に加え、新たにタッチパネル液晶モニタを搭載。写真撮影だけでなくハイビジョン動画撮影でもフルタイムオートフォーカス動作が可能だ。フルタイムオートフォーカスとタッチパネルを搭載したカメラは、レンズ交換式デジタルカメラとしては世界初という。
タッチパネルの操作性を生かし、液晶モニタ画面上でピントを合わせたい被写体にタッチをするとフォーカスを合わせる機能や、触れた部分の被写体に素早くピントを合わせてレリーズするシャッター機能を搭載。G2は、これまでのGシリーズよりもさらに直感的な操作感を特長とする。
パナソニックでは、Gシリーズはこれまでの大きい、重いといった一眼カメラのイメージを払拭する製品として、樋口可南子を率いる「女流一眼隊」をCMキャラクターに起用し、女性をターゲットに展開している。
パナソニック デジタルAVCマーケティング本部本部長の西口史郎氏は、デジタル一眼市場規模について、「2009年は消費不況の中、前年並み(110万台)をキープした。女性ユーザーを取り込むことで、ユーザー層の幅を一気に広げてきた。Gシリーズ購入者の約3割が女性」と説明した。マイクロフォーサーズの販売数量構成比も、20008年11月の8%から2010年2月には17%まで拡大したとして、「5台に1台はマイクロフォーサーズ」と自信を見せる。
一方で、同社の調査によれば一眼レフを躊躇する理由として「操作が難しそう」という声が多かったことから、さらに女性ユーザーを広げるために「かんたん」を追求した結果、女性に安心感を与えるタッチパネルを採用したという。
パナソニックは、コンパクトデジタルカメラではトップグループに属し、20%のシェアを持つという。2010年の目標として一眼市場でも20%のシェアを目指すとしている。
市場想定価格は、ボディのみの「G2(DMC-G2)」が8万円前後。標準ズームレンズ付属の「G2K(DMC-G2K)」が9万円前後、標準ズームと望遠ズームが付属する「G2W(DMC-G2W)」が12万円前後。
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