Intelによれば、同社新シリーズのモバイルプロセッサで最も電力効率の高いモデルが、2月より新しいノートPCに搭載され始めるという。
「Intel Core i3」と「Intel Core i5」「Intel Core i7」は、モバイルとデスクトップ、サーバを対象とするIntelの旧世代「Intel Core 2」プロセッサの大半を置き換える予定となっている。Intelは1月の「Consumer Electronics Show(CES)」で、「Core i」設計ベースのメインストリームモバイルプロセッサであるCore i3とCore i5を発表した。
Intel関係者によれば、標準的な消費電力版のCore iモバイルプロセッサを使用するノートPCは、既に多くの機種が発売されているが、同社の超低電圧(ULV)版のCore iプロセッサを使用するシステムは「2月上旬」より登場し始める予定だという。これらの新プロセッサには「Intel Core i5-520UM」と「Intel Core i7-640UM」が含まれる。ULVチップは電力消費量が非常に少ないため、バッテリ持続時間を延ばす目的で、ノートPC設計で使用される。
Intelの従来のCore 2 ULVチップを現在使用している主要なノートPCシリーズには、Dellの「Adamo」、東芝の「Portege R600」、ソニーの「VAIO Y」、Hewlett-Packard(HP)の「Envy 13」などがある。これまでに最も幅広く使用されているプロセッサは、「SU9400」と「SU9600」だ。Dellは先週より、SU9400を使用するAdamoノートPCを一気に約500ドル値下げして販売している。
グラフィックスチップとメインのIntelプロセッサを統合する新しい「Arrandale」チップ設計に対応するため、Intelは新しいi3とi5から、電力効率の評価方法を変更している。
これにより、18ワットという評価のCore iチップは、ULVプロセッサと見なされるようになる。これは、従来のCore 2技術では10ワットという評価だった。こういう措置がとられたのは、以前はチップセットと呼ばれる別個のチップパッケージに含まれていたグラフィックス回路の電力消費増加分を織り込むためだ。
これまで、Appleの「MacBook Air」はCore 2省電力プロセッサを使用してきたが、MacBook Airのプロセッサの動作周波数は1.86GHzや2.13GHzで、比較的高速である。これは、ほかの超薄型ノートPCのULV設計チップよりも高速なため、その分、電力効率は低くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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