Appleは、コンピュータや周辺機器、「iPod」を含むさまざまな電子機器への電力供給を最適化することによって、電気料金を節約する手段を提供する2件の特許を申請した。2009年5月に申請されたこれらの特許は、Patently Appleが米国時間1月14日に取り上げ、解説している。
これら2件の特許申請は、さまざまな電子機器に供給される電力量を制御するハードウェアデバイスを説明している。デバイス間のデータは、HomePlug Powerline Allianceの通信プロトコルを使って、建物の既存配線で共有されるようになる。さらに、特許申請にはまた、「電力供給機能を備えたデータポート」を組み込んだコンセントおよびジャンクションボックスの図面も含まれている。
「Intelligent Power Monitoring」と題された1つめの特許申請によれば、このシステムは、接続されたデバイスへの電力供給をより効率的に制御できるツールを提供することで、人々がエネルギー使用を削減できるようにするという。
例えば、消費者はオフピーク料金でガジェットを充電できるスケジュール設定方法について、アドバイスを受けることができる。あるいは、この電子機器制御装置は、設定した時間が経過した後、デバイスをハイバネーションモードに移行させることが可能になるかもしれない。
ユーザーは、液晶などのディスプレイやポータブルプロジェクタで、これらのタスクを制御したり、電力使用を監視したりすることも考えられる。人々のコンピュータやモバイルデバイスへの依存度が高まる中で、電力管理およびコストの問題の重要性は増している、とAppleは特許申請で主張している。
一部のパーソナルコンピュータは、データに加えて電力も供給するユニバーサルシリアルバス(USB)のような接続端子を通して、先述したポータブルデバイスを充電する電源としての機能を果たすためだけに、電源が入った状態で放置されている(専用の充電器を使って、家庭用コンセントからそれらのデバイスを充電するのではなく)。しかし、パーソナルコンピュータに必要な電力は、そうした機能に必要な電力よりもはるかに多いため、そうした機能が求める以上の電力が消費される。電気料金が値上がりする中で、そうした電力利用方法はユーザーにより多くのコスト負担を強いる可能性がある。
「Intelligent Power-enabled Communications Port」と題された2つめの特許申請は、さまざまな電子機器に供給する電力量を効率的な方法で振り分けるシステムについて説明している。
このシステムは、建物の配線を利用して直流電源の機器を稼働することで、全ての電子機器に付属するAC-DCアダプタを不要にすることを提案している。このポートは、家庭内配線を使ってデータを転送し、それを保存することもできるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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