ラスベガス発--Chumby Industriesに少しでも注目している人であれば、同社が実際のハードウェアデバイスを製造することよりも、小型のインターネットアプリケーションをライセンス提供することに興味があるのをご存知だろう。確かに、「Chumby One」が先頃リリースされたが、ソニーが間もなく登場するパーソナルインターネットビューア「Dash」でChumbyのサービスを採用したのは、嬉しい知らせだ。Dashは4月に199.99ドルで発売される。
Dashは対角7インチのカラータッチスクリーンを備え、家庭内に設置した無線LANから、ニュースやカレンダー、天気、スポーツ、ソーシャルネットワーキングなどを含む1000種類以上の無料インターネットアプリケーションにアクセスできる。さらに、「BRAVIA」のインターネット動画プラットフォームから、「YouTube」やインターネットラジオの「Pandora」のほか、「Epicurious」「Crackle」「Livestrong」「Blip.tv」などを含む、音楽や動画のコンテンツを利用することも可能だ。
ソニーによれば、ほかにも、指定した経路に関する最新の交通情報を提供する「Navteq」アプリケーション、家族のカレンダーの管理および同期を実現する「Cozi」アプリケーションなどのコンテンツを利用できるという。当然のことながら、Sony Music EntertainmentとSony Pictures Entertainmentは、映画予告編や音楽動画向けのDashアプリケーションを提供する予定だ。
ソニーによれば、Dashは複数のコンテンツソースを同時に実行できるため、オンラインフォトアルバムを閲覧しながら、インターネットラジオ局を聴くといったこともできるという。さらに、音楽やスポーツ、そのほかのニュースフィードから選択したオンライン動画を再生するようにアラーム時計を設定することも可能だ、とソニーは述べている。アプリケーションは、デバイスから直接選ぶこともできるし、PCを使ってオンラインから選ぶこともできる。またDash向けのコンテンツは最新のものに更新され続ける。これらは全て、Chumbyユーザーにとっては、お馴染みのことだろう。
Dashは垂直方向の動きを感知する加速度センサを内蔵し、「テーブルやナイトスタンドに最適な『直立』と台所の調理台に最適な『チルト』という2種類の視聴角度を実現」している。プレスリリースでは、複数のユーザープロファイルとチャンネルを設定できるファミリーフレンドリーな仕様になっていることにも言及している。
Chumbyと同様に、Dashも内蔵ステレオスピーカーと、さまざまな外付け電子機器と接続するためのUSBポートを備えている。ヘッドホン用のジャックもある。
Dashの定価があと数ドル安くなることを期待しているのだが、それでもDashはソニーにとって賢明な判断であるように思える。そろそろソニーの「Dream Machine」クロックラジオが21世紀型になってもいい頃だと、筆者も思っていたところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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