シャープは11月19日、モバイル端末「NetWalker(ネットウォーカー)」の新モデル「PC-Z1J」を発表した。市場想定価格は5万円前後で、12月4日に発売する。
PC-Z1Jは、9月に発売したNetWalker「PC-Z1」に辞書と辞書閲覧ソフトを収録した専用コンテンツカードを同梱したもの。筐体はまったく同じだ。コンテンツカードには「広辞苑 第六版」(岩波書店)、「新英和中辞典(第7版)」(研究社)など合計7種類の辞書が収録されている。
検索したいキーワードで複数の辞書を一括検索できるほか、無線LANに接続しておけば1000以上の辞書サイトを検索するウェブ辞書も利用できる。検索コンテンツによっては、音楽を聞いたり画像を見たりすることもできる。
さらに、NetWalker専用の電子書籍販売サイト「NetWalkerライブラリー」で書籍を購入すれば、電子ブックとしても楽しめる。NetWalkerライブラリーは12月下旬に開設予定で、2万3000冊を超える電子ブックがそろうという。
NetWalkerは、駆動性やクイック起動に優れたLinux/Ubuntu 9.04(ARM版スマートブックリミックス、シャープカスタマイズ版)を採用。手のひらサイズと小さいながらも、高解像度な5型のタッチパネル付きカラー液晶(1024×600ドット)、ウェブの閲覧やメール機能を搭載し、話題となった端末だ。
シャープによれば、辞書機能は以前からリクエストが多くあり、そのリクエストに応えたものという。PC-Z1とPC-Z1Jは併売する方針だ。
PC-Z1は発売から1カ月で約1万台を突破するなど、堅調なすべり出しという。Linuxを搭載していることから、Linuxに詳しい人やザウルス時代から好んで使ってきたアーリーアダプター層が多かったという。発売から2カ月、製品の認知度が高まってきたことから、シャープではいよいよ一般へ広がるのではないかと期待を寄せている。
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