社団法人電気通信事業者協会(TCA)がまとめた、2008年度の「携帯電話・PHSにおけるリサイクルの取り組み状況」調査で、2008年の使用済み携帯電話・PHSの回収台数が前年度比4.2%減の617万4000台と、2000年以降減少傾向が続いていることが明らかになった。
調査によると、2008年度の使用済み携帯電話・PHS本体の回収台数は617万4000台。そのほか電池が838万8000台、充電器が477万6000台となり、本体を除けば前年を上回る実績となった。
同協会では、本体回収台数の減少理由について「携帯電話・PHSの端末出荷台数が2007年度の5167万台から2008年度は3585万台に減少したことが大きな原因。端末の多機能報道発表化、高機能化が進展し、通話端末として使わなくなった端末を別の用途で手元に保管し続ける利用者が増えたことなども原因と考えられる」と分析している。
また報告書では、携帯電話・PHS利用者約2000人を対象に実施した、リサイクルに関する実態アンケート調査の結果を公表。過去1年間に買い換え・解約などで端末を処分した人は、全体の16.0%にとどまり、前年度の29.6%から約半減していることがわかった。
そのほか、端末が不要となった際に、12.4%が「ゴミとして捨てた」、66.4%が「ショップに引き取ってもらった」、3.9%が「中古品として売却した」と回答。52.6%が「通信機器として利用している以外に保有している端末がある」と答えている。
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