トリワークスは、キャリアの公式サイトを通さずに携帯電話コンテンツの課金ができるシステム「QT(キュー・ティー)」を開発した。
同社は、最初に読み取った携帯電話だけがアクセスできる独自のQRコードシステムを開発。QTには1枚ずつ異なるQRコードを(1万枚なら1万通り)印刷したカードを販売することで、キャリアを通さずに携帯電話コンテンツの課金ができる。
コンテンツは、ほかの携帯電話への転送をできなくするなど公式サイトと同等の高セキュリティを維持し、不正な素材流出を防げるという。
コンテンツのアクセス先は、同社が用意する専用のサーバとなる。現在対応するコンテンツは、待ち受け画面とFlashコンテンツ(待ち受け、ゲームなど)だが、動画、着メロなどにも対応していくとしている。
利用料金は、カード代金とシステムの利用料金を含めて、カード1枚あたり250円。1000枚のオーダーより受け付けるという。希望すれば、200枚ごとに違うデザインにすることも可能だ。サーバの利用期限はクライアントの希望によって応じるが、およそ1年程度をめどにしているという。
カードを販売することで、既存のトレーディングカードのようにコレクション性を持たせることができるほか、イベントやキャンペーンのプロモーションなどにも利用できる。
第1弾として、7月4日に行われたGACKTのバースデーライブで採用された。サプライズプレゼントとして、この日のためだけに用意したGACKTの撮り下し待受画像や直筆メッセージをQTを活用して配布。転送などはできないため、配布された画像はライブ参加者である1万2000人のファンだけが手に入れられるプレミアム画像となった。
このコンテンツには、およそ参加者の9割がアクセスしたという。プレミアムライブで熱心なファンが多かったことに加え、扱いになじみのあるQRコードだったことが高アクセスにつながったとトリワークスでは分析する。
今後は、プロモーションのみならず、パッケージ化して観光地や美術館などのグッズ販売として利用できるようにしたり、システムを応用してカタログギフトなどにも使えるようにしたりしていきたいとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス