HTC Nipponは7月9日、ブロガー向けにgoogleケータイ docomo PROシリーズ「HT-03A」のTouch&Tryイベントを開催した。7月10日の発売に先駆けて行われたもので、HT-03Aを発売するNTTドコモ、グーグルの担当者も登壇して端末の魅力や背景などを説明した。
イベントには、ブロガー約70人が参加。自由に使えるよう1人1台の端末を用意し、無線LANを設置して自由にネットにアクセスできるようにした。
NTTドコモ フロンティアサービス部の山下哲也氏は、「今年は歴史の節目の年。1999年に開始したiモードから10年、節目の年に新たにAndroidにトライする。基本構成や仕様はそのまま世界仕様で、iモードは……入っていません」と挨拶。
また、端末について「iPhoneにあるような完成形ではない。ケータイではできなかったことがAndroidで可能になる。それが大きなポイントで、歴史の変換点、発想の転換点にいる。私自身も発想を変えていく」と語り、HT-03Aはこれから進化する携帯電話であることをアピールした。
グーグル アジアパシフィック Android統括部長のTom Moss氏は、Androidについて「PCでできたことはケータイでできるようになる。インターネット検索の会社として、使いやすい検索を開発した。PCと携帯電話の違いは、携帯電話端末はいろいろな情報を持っていること。いつでもどこでも迷わない。ラーメンと検索したいとき、全国のラーメン屋ではなく、いまいる付近の場所のラーメン屋を探したり、友達が勧めるラーメンを表示したりすることもできる。ビデオを撮ってYouTubeにアップしたり、その途中にメールでビデオを見てね、と連絡することも同時にできる」と検索とマルチタスクの使いやすさを語った。
またアプリケーションについて、「Androidは6300以上のアプリがある。1人のユーザーは40以上のアプリをダウンロードするなど、ユーザーはかなり気に入ってくれている」とアピールした。
なお、Androidの開発者が中心に集まる「日本Androidの会」には、現在2000名以上の会員がいるという。端末の発売前にこれだけの人が集まるのは、世界でもめずらしいという。
端末を提供するHTC Nippon ビジネスストラテジー&マーケティングディレクターの田中義昭氏はHT-03Aについて、「日本において、3年間で18番目となる機種。HTCの発表報道ベースでは、Android端末は23カ国で展開している」と他社に先駆けて世界で展開していることをアピールした。
HTC110に続くTouch操作を採用したHT-03A。これについて「HTC Magic(HT-03A)はなぜTouch端末なのかと聞かれるが、直感的に操作する上でTouchは優れているのではないか。社内では“Iconic Simplicity”と言っているが、シンプルの極み。これが現在の答え」と話した。
大きさについて、タッチを片手で操作するには、大きすぎず、小さすぎない端末であることが重要だとした。「個人的にも50cmよりも幅広めが片手にちょうどいい。手のひらになじむ使いやすい大きさ」とし、ドコモのスマートフォンラインアップにおけるHTC Magic(HT-03A)のポジショニングを説明した。
現在のスマートフォンはガジェット好きを中心とした端末となっている現状について、HTC Magic(HT-03A)の発売を機に「もっとコンシューマに広げたい。脱ガラパゴスの一つの流れになるのではないか」と期待を寄せた。
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