さまざまな種類のスクーターを製造するイタリアのPiaggioは現地時間7月7日、同社の3輪スクーター「MP3」のハイブリッド版を発表した。同社によると、「MP3 Hybrid」は初めてのハイブリッドスクーターだという。
Piaggioによれば、MP3 Hybridは燃費を改善し、CO2排出量を50%削減するという。さらに、ほかの大気汚染物質を削減する効果も期待されている。欧州のいくつかの都市では、汚染物質が原因で、一部の地域からスクーターなどの乗り物を締め出すことを余儀なくされている。
Wall Street Journalに記事によると、人気の「Vespa」ブランドを販売するPiaggioは、欧州で8月に約1万2500ドルでMP3 Hybridを発売する予定で、米国でも2010年までには発売する計画だという。
ガソリン式のMP3スクーターは、米国では7100〜9000ドルで販売されており、MP3 Hybridの値段はこれよりも高い。しかし、Piaggioはハイブリッドの動力伝達機構に投資しており、同技術をほかのモデルに拡大することも視野に入れている。他社では、トヨタが「Prius」で動力伝達機構のハイブリッド化を実現している。
MP3 Hybridは、通常のハイブリッドカーと同様に、ガソリンエンジンとリチウムイオン電池に蓄えられたエネルギーを利用することで、燃料効率を最適化している。車体の減速時やブレーキ時には、バッテリが充電される。
ドライバーは、短距離走行の場合には完全電気モードを選択することが可能だ。ガソリンタンクと充電池の残量はダッシュボードで確認できるようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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