低価格コンピューティングプロジェクトOne Laptop Per Child(OLPC)のマシンに搭載されているOSが、無料でダウンロードできるようになった。開発元によると、「あらゆる」PCおよびネットブックで使用可能だという。
OLPCの低価格ノートPC「XO-1」向けOSを開発するSugar Labsは先週、同OSのダウンロード提供を開始した。1Gバイト以上のUSBフラッシュメモリにロードして使用できる。
この「Sugar on a Stick v1 Strawberry」はOLPCのマシンを必要としないことから、教育現場で同OSの利用が広がることをSugar Labsでは期待している。
IDCのあるアナリストは2009年に入り、同OSはOLPCの魅力的な要素の1つとしてベンダーの関心を引き、各社がネットブック市場向けの提供を検討するだろうとの予測を示していた。
同OSは、「Fedora」のLinuxカーネルをベースとしている。USBメモリから起動するため、すでにハードディスク上にあるOSの上からインストールする必要はない。
Sugar Labsによると、同団体のコンピュータ環境「Sugar Learning Platform」は世界約40カ国の5〜12歳の子供たちが利用しており、利用者数は100万人近くに上るという。ソーシャル志向のインターフェースによって周囲に同OSベースのPCがあることを認識し、互いに通信を行う。この通信にはインターネット接続を必要としない。
Sugar Labsは約1年前、OLPCから分離独立した非営利団体だ。OLPCの元プレジデントWalter Bender氏が創設したもので、同氏は現在Sugar Labsのエグゼクティブディレクターを務めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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