Six Apartの「Movable Type(MT)」プラットフォームのコミュニティーメンバーが米国時間6月23日、新しいブロギングサービスを立ち上げる。「Melody」と呼ばれるこのサービスは、コミュニティーメンバーが自由に発展させたり、変更したりできるオープンソース版のMTである。
ただし、Melodyは過去のオープンソースの取り組みとは異なり、初めてメインの製品から分離(枝分かれ)したものとなる。このため、より高速で大規模な変更が可能になっている。Melodyは多くの点で、Six Apartのライバルである「WordPress」への返答だと言える。WordPressは、オープンソースのプロジェクトとして始まったため、迅速な開発が可能という利点を享受している。
MelodyはMTとは異なる方向に進むことになるが、開発に携わっているユーザーのグループは、コミュニティーによって開発された機能の多くがMTに採用されることを期待している。MT開発の主要メンバーの1人であり、Six Apartで同製品のプロダクトマネージャーを2年間務めた経験を持つByrne Reese氏は、「枝分かれというのは、とても強力な言葉だ」と述べる。Reese氏は現在、Melodyプロジェクトと、それを管理する組織であるOpen Melody Software Groupの指揮に力を貸している。
Reese氏は22日、CNET Newsとの電話インタビューの中で、同プロジェクトへの参加者は皆、MTに愛着を感じており、Melodyはコミュニティーが開発した機能の一部を以前よりも迅速にMTに実装するための手段にすぎない、と述べた。「企業向け製品には、さまざまなオーバーヘッドが伴う」とReese氏は話した。「企業の世界では、変化によって、危険な事態が発生することもある。従って、変化はこれまで、最も困難な問題の1つだった。そして、何らかの形で貢献したいという鬱積した欲求の大半は、そこから発生している」(Reese氏)
ただし、Reese氏と、Melody開発に携わるほかのコミュニティーメンバーは、MTを排除しようとしているわけではないという。「わたしたちが本当にやりたいと思っているのは、Six Apartがこれまでにしてきたこと、そして現在積極的に取り組んでいることを、さらに発展させることだ」とReese氏は述べた。「商用製品の場合、機能開発に関する優先順位は、自然とお金を払ってくれる顧客が喜ぶ機能に偏りがちになるとわたしは思う」(Reese氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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