Appleの顧客は、同社最新スマートフォンおよびOSアップデートに即座に殺到している。
米国時間6月19日に発売されて以来、新たな「iPhone 3G S」の最初の3日間の販売台数は100万台を突破したと、Appleは22日に発表した。そのうえ、新しい「iPhone OS 3.0」のアップデートをダウンロードした人の数も、リリース後の最初の5日間で、600万人に達している。
この販売台数は、2009年に入って療養のために休暇を取っていた、Appleの最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏も動かし、休暇に入ってから初の公式コメントを出すことになった。
Jobs氏は「顧客が票を投じて、iPhoneの勝利が演出されるに至っている。Appleの革新的なApp Storeから入手できるアプリケーションの数は、5万を超えており、iPhoneの勢いは、かつてなく強力なものになっている」との声明を発表した。
100万台という発売台数の大台は、iPhone 3G Sの販売が最初の週末に50万台に達する程度であろうと予測していた、Piper JaffrayのアナリストのGene Munster氏を始めとする、当初のアナリスト予想を上回るものとなった。2007年6月に発売された初代iPhoneは、最初の週末で、およそ27万台を売り上げ、続くiPhone 3Gは、2008年7月の発売直後に、およそ100万台の販売を記録した(Appleは2008年、21カ国でiPhone 3Gを先行発売したのに対し、今回のiPhone 3G Sの先行発売が実施されたのは、わずかに8カ国のみである)。
iPhoneおよびiPod touch向けに、17日にiTunes Storeから提供が開始された、OS 3.0へのアップデートも、コピー&ペースト、より多くのアプリケーションでのランドスケープモードのサポート、Spotlightの検索ツールなど、数々の新機能を待ち望む多くのユーザーからの支持を集めるに至った。
Appleは最初の週末に、好調な販売台数を記録したものの、競争が激化するスマートフォン市場で、新たな挑戦にも直面している。Palmは最近、「Palm Pre」を発売し、最初の2日間で、5万台から10万台の売り上げを記録した。また、Research In Motion(RIM)は、今夏に新モデル「BlackBerry Tour」を発売する予定である。
Appleの動向を見守る人々は、いまやJobs氏の復帰に注目している。最新の報道によれば、Jobs氏は2カ月前に、肝臓移植を受けたと伝えられている。
Jobs氏は、6月中にはAppleに戻ってくる見込みとなっているものの、最初は限られた時間帯での職務復帰となるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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