オリンパスは、マイクロフォーサーズ規格準拠のレンズ交換式カメラ「オリンパス・ペン E-P1」を発表した。カラーはシルバーとホワイトの2色。7月3日より順次発売する。
7月3日より発売するのはレンズなどを同梱したパッケージで、「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」を同梱した「オリンパス・ペン E-P1 レンズキット」が10万円前後、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」と光学ビューファインダー「VF-1」を同梱した「オリンパス・ペン E-P1 パンケーキキット」が11万円前後、「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」、光学ビューファインダー「VF-1」を同梱した「オリンパス・ペン E-P1 ツインレンズキット」が13万円前後を予定している。
ボディ単体でも発売されるが、7月下旬を予定。価格は9万円前後の見込み。
オリンパス・ペン E-P1は、2008年8月に発表した「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠したレンズ交換式デジタルカメラだ。クイックリターンミラーのない内部構造をしており、一般的なデジタル一眼レフカメラと比べ大幅な小型化をしているのが特徴だ。背面液晶画面に表示されるアイコンを確認しながら直感的に操作できる「ライブコントロール」機能や同社のコンパクトデジタルカメラで採用されている「iAUTO」を搭載している。また、720pのHD画質の動画撮影にも対応し、リニアPCMによるステレオ録画も行える。
撮像素子には、有効1230万画素の4/3型ハイスピード Live MOSセンサを採用し、新型の画像処理エンジン「TruePic V」を搭載したほか、最大4段分の補正効果をもつボディー内手ぶれ補正機構やダストリダクションシステム、BGM付きスライドショー再生機能「マルチ Mix スライドショー」、肌をなめらかに表現する「e ポートレート」機能など豊富な機能を搭載する。記録メディアにはSDカードを採用し3型のハイパークリスタル液晶(約23万画素)を採用している。
サイズは高さ70mm×幅120.5mm×奥行き35mm。重量は約335gで、同社のデジタル一眼レフカメラ「E-420」と比較した場合、幅約8.5mm、高さ約20mm、厚さ約18mmほど小型化されている。
製品名の「オリンパス・ペン」は、1959年10月に発売したハーフサイズカメラの名称で使用されたもので、“カメラを小型化して手軽に撮影を楽しめる特徴あるフォーマットや独創的な機構、普遍的な魅力のあるデザインの採用で、より多くの人に写真の楽しさやカメラを持つ喜びを味わってほしい”という思いを込めてつけられたという。
オリンパス代表取締役社長の菊川剛氏は、「長らく待たせたが、待っていたかいがあったと思ってもらえると確信している。コンパクトカメラでも一眼レフカメラでもない、まったく新しい魅力を持ったもの。新世代の“マイクロ一眼”と呼びたい」と説明した。
同社の調査によれば、コンパクトカメラユーザーのうち20%が一眼レフカメラを検討したことがあるという。買わなかった理由は、大きい、重い、難しそうなど、高画質は欲しいものの持ち運びや操作に不安がある人が多かったという。「20%の購入検討者数がいるということは、2000万台以上の巨大な市場があるということ」(菊川氏)として、新しい市場を作っていくと意気込みを語った。
発表会場には、CMキャラクターを務める宮?あおい氏も登場。E-P1を手に、「ムービーも撮れて小さい。欲しい機能が全部入っている」と笑顔を見せた。写真が趣味という宮?氏は、従来文字だけだった日記にプラスして毎日1枚写真日記を始めたことを明かし、これからはE-P1で撮りたいとアピールした。
発売を記念し、E-P1、ツインレンズキットとパンケーキキットに光学ビューファインダーを同梱するほか、6月17日よりフォーサーズアダプタ(MMF-1)もしくは8GバイトのSDカードをプレゼントする予約キャンペーンを開始する。
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