E3での正式発表を前に、「PlayStation Portable」(PSP)の新モデル、「PSP Go」に関する情報が流出してしまい、今回のE3でも最大級の秘密が漏れる結果となってしまったが、開催されたソニーのプレスカンファレンスでは、正式な詳細情報がアナウンスされている。とはいえ、まだ明らかになっていなかった情報や、先に流出したうわさのうち、訂正された情報というのは、ほとんどないようである。PSP Goは、よりコンパクトなサイズになり、スライド式のディスプレイが採用されているが、Universal Media Disc(UMD)ドライブは搭載されない。また、タッチスクリーンや第2のアナログスティックコントローラなどの採用は見送られ、これまでのゲームエクスペリエンスを一変させるほどのアップグレードは、なんら行われていない。とはいえ、大きなニュースとしては、PSP Goが、北米では2009年10月1日に、249ドルで発売されることが正式にアナウンスされている。
以下に、これまでに入手できた情報をもとに、PSP Goの新機能やスペックなどをまとめてみたい。
フォームファクタ:PSP Goには、4.3インチのディスプレイが搭載されてきた、これまでのPSPとは異なり、3.8インチのディスプレイが採用されている。PSP Goは、「PSP 3000」と比較して、43%の軽量化を実現しており、その本体重量は3.8オンス(約107.7グラム)となる。
ストレージ:PSP Goには、16Gバイトのフラッシュメモリが内蔵されており、「メモリースティック マイクロ」(M2)による拡張性を備えている。PSP Goには、UMDドライブは装備されていない。
コントローラ:デザイン面では異なるところもあるかもしれないが、PSP Goのコントロールスキームは、これまでのモデルと、それほど大きく変化していない。4方向のDパッドは左側に、(円、正方形、十字、三角形という)4種類の幾何学模様がセットになったコントロールボタンは右側に、セレクト/スタートボタンは中央に、PLAYSTATIONの「ホーム」ボタンはスクリーンの左に配されている。
最初に出回ったうわさとは違って、PSP Goでは、タッチスクリーンは採用されていない。
ワイヤレス:Wi-Fiが標準でサポートされているだけでなく、PSP Goでは、ソニーのハンドヘルドプラットフォームで初めてのこととして、Bluetoothが採用されている。これにより、標準的なBluetoothヘッドセットのみならず、おそらくは、音楽プロファイル(A2DP)対応のヘッドホン(やスピーカー)と、PSP Goとのペアリングが可能になるだろう。
ゲーム:PSPのゲームは、Wi-Fi接続機能を利用して、すべてオンラインショップ「PLAYSTATION Store」からダイレクトにダウンロードできるようになる。このダイレクトダウンロードに加え、ソニーは、引き続きPSPの「すべての」新しいゲームが、UMDでも提供される予定であると語っている。すでにソニーが、「Patapon 2」などのタイトルのゲームを、デジタル配信のみで提供していることを考えると、UMDでのゲーム提供が、いつまで継続するのかは疑問である。しかしながら、以前のモデルのPSPでも、ダウンロード配信しかされていないタイトルのゲームにアクセスし、プレイ可能であることを考えれば、UMDでのゲーム提供の終了が、すぐさま古いモデルのPSPを時代遅れの存在にするものとはならないだろう。
デジタルメディアサポート:PSP Goは、音楽、ビデオ、画像のファイルをこれまでのPSP同様にサポートする。ソニーは、PSPのコンテンツをPC上で管理する「Media Go」と呼ばれるソフトウェアをリリースする予定だ(これは、「Sony Media Manager」の代わりとなる)。
価格と発売時期:北米では、2009年10月1日に249ドルで入手可能となる。欧州では同日に249ユーロで、日本では11月に発売を予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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