筆者は「Linux」の大ファンでもなければ、「Wii」を所有してもいないが、創意工夫に感心する気持ちは常にある。たとえその創意工夫のもたらす恩恵が明白ではないとしても、それは変わらない。
格好の例を挙げると、Matt Cutts氏が、Bluetooth経由で「Wii Fit」のバランスボードをLinuxボックスに接続した。今のところ、Cutts氏にできるのは、キログラム単位で自分の体重を測定することと、バランスボードの上でさまざまな方向に身体を傾けて、赤い点を動かすことだけである。
これは、決してワクワクするようなことではない。そして、真面目に言って、これを実際にクールで便利なことに応用する方法を思い描くのは難しい。Cutt氏のサイトにコメントを寄せたある人は、ボードの設置方法を工夫すれば、いすにもたれるだけで画面を下方向にスクロールできるようになるのではないか、と提案した。
Cutts氏は、バランスボードと連携できるプログラムを、強力なスクリプティング言語として人気の高いPythonで記述した。Cutts氏によると、ユーザーは10〜15分で、同氏と同じようにバランスボードをLinuxボックスに接続できるという。
Linuxユーザーは、将来的にWii Fitのバランスボードだけを使って、インターフェースを操作できるようになるのだろうか?彼らは、それを望んでいるのだろうか? これをきっかけに、信じられないほどクールで便利なものが生まれるのだろうか? それは誰にも分からない。このコミュニティーが今後どのように発展していくのか、見守ることにしよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス