Tune Hunterという企業が今週に入ってから、同社の保有する音楽識別システムに関する特許を侵害したとして、多数の家電メーカーやワイヤレス事業者、デジタル音楽小売業者のほか、音楽発見サービスの「Shazam」を提訴した。
Shazamは米国時間5月12日、2005年9月にRemi Swierczek氏およびTune Hunterに対して発行された米国特許番号6941275の侵害をめぐって、サムスンやApple、Amazon.com、Napster、Motorola、Gracenote、Verizon Wireless、LG Electronics、AT&T Mobility、Pantech Wirelessとともに訴訟を起こされた。訴状によると、Tune Hunterは、Shazamの音楽発見識別サービスは特許を侵害しており、ほかの多くの企業がShazamのそうした特許侵害行為から直接的に利益を得ていると主張している。Tune Hunterは、金額は明らかではないが損害賠償の支払いを請求している。さらに、同社特許への更なる侵害行為を防ぐため、テキサス州東部地区連邦地方裁判所による差し止め命令も求めている。
Tune Hunterの特許は、音楽の識別および購入システムを対象としている。具体的には、キーホルダーや時計、携帯電話、ポケットベルなどの携帯機器に時間とラジオ局の名前を記録し、記録されたデータと放送局のアーカイブを照合することで、ユーザーがインターネットや普通の電話から、楽曲のタイトルやアーティストの名前、音楽レーベルなどを確認できるようにするための方法をカバーしている。
Shazamは、数種類の携帯機器で利用可能だ。Shazamは、AppleのApp Storeで販売されている人気の高い「iPhone」アプリケーションで、同ソフトウェアは楽曲を「聴いて」、識別する機能を持つ。サムスンは、携帯向け音楽ストアで、ロンドンに拠点を置くShazamと提携している。Amazon.comとNapster、Gracenoteは、小売事業でShazamとパートナー契約を結んでいる。
Shazamは、2002年にロンドンで設立された。同社によると、Shazamサービスは2009年末までに2億5000万台の機器で利用可能になるという。
ShazamとAT&T、Apple、Gracenoteは、今回の訴訟についてコメントしないと述べ、サムスンとVerizonは、まだ同訴訟について聞いていないと述べた。
Shazamはまた、訴訟では挙げられていない多くのプラットフォームで利用可能になっている。それには、Research In Motion(RIM)のBlackBerryやFacebook、AndroidベースのT-Mobile製携帯電話機「G1」が挙げられる.
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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