NHKは、次世代の高精細テレビとして開発を進めている「スーパーハイビジョン」(SHV)映像を撮影するための、超広角ワイドレンズおよび10倍ズームレンズの開発に成功したと発表した。
SHVは、現行ハイビジョン放送の16倍にあたる3300万画素からなる、走査線4320本の超高精細映像システム。2005年に開催された「愛・地球博」で展示されて話題を集めたほか、毎年5月から6月ごろに開催される、NHK放送技術研究所の一般公開(技研公開)でも展示されている。
フジノンと共同開発された超広角レンズは、人間の視野角に匹敵する100度まで撮影可能。サッカー競技場の2階席にカメラを設置すれば、フィールド全体を写せる。
10倍ズームレンズはキヤノンとの共同開発で、どの倍率でも十分な解像度を保つことに成功したという。これにより、映像表現に新たな広がりを持たせることが可能になったとのことだ。
新開発レンズおよびSHV映像は、5月21〜24日の技研公開で展示される予定となっている。
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