Appleが最近提出した2通の特許出願書類を見れば、同社が未来のiPhoneへの搭載を検討している新機能の一部が分かるかもしれない。
MacRumors.comのブログ記事によると、この数週間のうちに、Appleが出願した2件の特許に関する書類が公開されたという。それらは、モーションやジェスチャーに対応したユーザーインターフェースを組み込む機能に関するものだった。2通の特許出願書類のうち、1通は2週間前に公開され、もう1通は米国時間4月16日に公開された。
iPhoneには既に加速度センサーが搭載されており、ユーザーは本体を振ることによってiPhone上の楽曲をシャッフル再生できる。さらに、多くのアプリケーション開発者が、iPhone向けのゲームやさまざまなアプリケーションで、このモーション検出技術を活用している。しかし、Appleはこの数歩先を行って、iPhoneでのモーション操作をさらに強化しようとしているようなのだ。
Appleは1通目の特許出願書類の中で、ジョギングなど別のことをしながらモバイル機器を使用すると、楽曲の早送り操作や、かかってきた電話への応対に注意をそらされる可能性があり危険である、と述べている。新しいジェスチャー技術はこの問題を解決するためのものという。特許出願書類には、次のように書かれている。
パーソナルメディア機器では、機器を操作する際にユーザーが身体や視覚のいずれか、または両方をできるだけ使わなくてすむユーザーインターフェースを提供する必要がある。ユーザーがほかの動作、例えば視覚を使うことが必要な動作を行っているときは、特にそうだ。
Appleは、iPhoneを携帯しているユーザーがジョギングのような運動をしているのか、iPhoneをバッグのポケットに入れて移動しているだけなのかをiPhoneが検知できる技術について、概要を説明している。この技術の狙いは、ユーザーが何をしているかによって、iPhoneが最適なインターフェースを選べるようにすることだ。例えば、ユーザーがジョギングをしている場合、iPhoneはモーションによって音量を調節したり、電話に出たりできる別のインターフェースを提供する。
図を見ると、Appleがモーション検出技術だけでなく、ビデオ会議機能もiPhoneに追加する可能性があることが分かる。新iPhoneのスケッチでは、前面にユーザーの方を向いたカメラが搭載されているからだ。第1世代および第2世代のiPhoneに、動画撮影機能は含まれていない。今夏の発売が噂される次期iPhoneは、動画撮影に対応すると予測されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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