UPDATE Appleは、「iPhone」ソフトウェアの第3弾のリリースでは、何を提供してくるつもりであろうか?
Appleは米国時間3月12日、カリフォルニア州クパチーノの本社で17日に開催される特別なイベントの招待状を出し、「iPhone 3.0」のソフトウェアリリースで「どんな開発が進んでいるのかの先行プレビュー」が行われる計画であることを明らかにした。同イベントは、「iPhone 2.0」ソフトウェアの発表イベントにて、サードパーティー製アプリケーションの対応や、エンタープライズ向けの新機能など、Appleが予定している新方針が公開されてから、ちょうど1年ほど経過して再び開催されることになる。
われわれが現時点で入手できている情報としては、Appleが、新たなiPhone向けソフトウェア開発キット(SDK)について、同イベントでディスカッションを提供するほか、新ソフトウェアとなるiPhone 3.0のデモンストレーションが行われることになる。
現在、iPhoneの開発者は、開発ライセンスの契約更新が行えない段階にあると伝えられていたが、Appleは(iPhone 3.0を発表して)、まったく新しい契約を結ぶことを考えているゆえに、こうした事態が生じている可能性が高い。iPhone 3.0の発表そのものが、大きな目玉とはなるものの、多くの開発者は、新たにリリースされるSDKが及ぼす影響を、詳細に至るまで見極めたいと願っている。
iPhone 3.0について、これまでの情報から、予想できる特徴を挙げてみたい。今回の発表イベントに関する、CNET Newsの最初の投稿に寄せられたコメントから判断するに、多くのiPhoneユーザーは、ついにAppleが、カット&ペースト機能の搭載をアナウンスすることへの期待を高めている。AppleがiPhone 3.0で計画している、あらゆる改良点のうちでも、おそらくは、このカット&ペースト機能ほど大いに待ち望まれているものは、他にないであろう。
2008年にWorldwide Developer Conference(WWDC)でも話題に上った、「Push Notification Service」(PNS)機能が、いつの間にか立ち消えになっている状況からすれば、Appleは、今回発表のiPhone 3.0で、真のバックグラウンド処理への対応を計画している可能性も高い。とはいえ、このバックグラウンド処理に完全に対応するのは、おそらく17日のイベントでは公開されないと思われるものの、最新モデルにアップグレードされたiPhoneのみであると考えられる。
Appleは、現行のモデルを使い続けるiPhoneユーザーに向けては、おそらくはメモリ上に実行中のアプリケーションの状況を保存するような手法で、同時に複数のアプリケーションの利用が可能となるように、何らかの手段を講じてくると思われる。だが、iPhone上での真のバックグラウンド処理は、十分な処理能力を備えた(新モデルの)iPhoneでのみ、実現することになりそうだ。また、Appleが、iPhoneおよびiPod touch向けのチップ開発に着手すべく、低電力チップ設計会社のP.A. Semiを買収してからも、1年が経過することになり、その買収の初の成果が、公に示されることになるのかもしれない。
Piper JaffrayのGene Munster氏は、新たなiPhone 3.0の一機能として、Appleが「ユニバーサルサーチへの対応」を披露する可能性に言及している。現在、連絡先のアドレス帳検索機能など、当然ながら、個々のアプリケーション上で検索に対応したものはあるが、iPhoneのホームスクリーンから、デバイス全体を検索することはできなくなっている。
しかしながら、今回の発表に至っては、新たなiPhone 3.0へのソフトウェアアップデートをめぐって、それほど多くのうわさが流れているわけではない。読者の皆さまは、Appleが、どのような発表をしてくるとお考えだろうか?また、もっと重要なこととして、Appleには、iPhone 3.0のリリースで、何を成し遂げてほしいと期待しておられるだろうか?
太平洋夏時間午後12時30分更新:Boy Genius Reportは、現在のiPhoneでサポートされていないとの不満が多かった、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)への対応が、ついにiPhone 3.0で実現すると伝えたほか、iPhoneをノートPCに接続して、ワイヤレスモデムとして利用可能な「テザリング」のサポートも行われることになるとの情報を流している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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