シャープは3月3日、住宅用太陽光発電システムに新設計の「ルーフィット設計対応住宅用太陽光発電システム」を発表した。屋根の形状や面積に合わせ、効率よく太陽電池を配置できるとしている。4月1日から東京都内先行で発売される。併せて最小3枚のモジュールから効率よく電力を取り出せるダブルレンジ・パワーコンディショナー「JH-S9L11」と「JH-S9L12」も発表。こちらは全国一斉で4月24日から発売する。
ルーフィット設計対応の太陽光発電システムは、サイズの異なる太陽電池モジュールを組み合わせることで、効率よく屋根に設置できることがメリット。従来約117cm刻みで設置されていたモジュールを、7〜25cm程度刻みで設置できるため、屋根面積が狭くともより多くのモジュールを設置可能だ。
また、専用架台は従来製品に比べ耐風圧性能を強化しているため、屋根の端近くまで設置できるという。
シャープでは、ルーフィット設計のモジュールを採用することで、設置容量が従来に比べ平均で約24%アップするとしている。
モジュールから電力を取り出すために必要なパワーコンディショナーには、低電圧入力回路までを備えたダブルレンジ・パワーコンディショナーをラインアップ。標準電圧入力回路に加え、低い入力電圧に対応した回路を搭載することで、最小3枚からモジュールを設置して効率良く電力を取り出せるとのこと。
JH-S9L11(価格:24万7800円)は、低電圧、標準電圧を1回路ずつ搭載、定格出力は2.5kWとなる。JH-S9L12(価格:31万3950円)は、低電圧2回路、標準電圧1回路を搭載、定格出力は3.5kWとなる。
今回のシステムを発売することにより、従来は太陽光発電を設置しにくかった小さな屋根でも設置に可能になるという。
太陽光発電システムは、国からの補助金制度が2009年1月に再開された。さらに東京都では、4月からグリーン電力証書を活用した補助金制度がスタートする。こうした市場背景を受け、シャープでは今後市場が伸長し、2009年度は9万2000件に導入されると予測している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」