Appleの「iMac」を購入しようと考えているのなら、あと数週間待った方がいい。同社の噂話をするのが好きな人々の間では、そんな意見が定着しつつある。
週末から月曜日の米国時間3月2日にかけて、インターネット上ではWorld of Appleなどを発信源とするいくつかの噂が飛び交った。それは、Appleが長く待ち望まれてきたオールインワンデスクトップiMacの新モデルを、3月についに発表するというものだ。2008年11月以降、iMacが一新されるかもしれないという話をずっと耳にしていた多くのAppleウォッチャーにとっては、ようやくかという感じだろう。
意外なことに、AppleがiMacにどのような変更を施すのかについて、詳しいことはほとんど明らかになっていない。これは、変更点がデザイン面ではなくシステム内部に関連するものだからなのかもしれない。2008年10月に一新された「MacBook」に搭載されているNVIDIAの統合グラフィックスチップセットが採用される可能性は高い。おそらく、Appleが「MacBook Pro」のときと同じく、グラフィックスカード「9600M」も搭載されるだろう。
UBSのMaynard Um氏は3月2日に発表したリサーチメモの中で、新システムにIntelのプロセッサ「Nehalem」が搭載される見込みが高いと述べている。サーバ向けのNehalemがまもなく登場することを考えると、OSx86コミュニティで有名なNetkas氏が(Ars Technicaを通して)明らかにしたように、Appleはおそらく近いうちに、ハイエンドのMac Proの新モデルも発表するだろう。
一連の噂の中に、「Mac mini」に関するものは全くなかった。しかし、ここ数カ月の間、この最も小さく、最も安いMacデスクトップシステムの運命について、多くの人が考えをめぐらせた。5つものUSBポートを備えるという報道もあったが、これは議論の余地があるかもしれない。いずれにしろ、Appleがほかのデスクトップラインナップの一新を実施するのと同時期に、Mac miniの新モデルも発表する可能性は高そうだ。
それでは、Appleはこれらのシステムをいつ発表するのだろうか?World of AppleとMy Apple Guideの報道では、3月24日に予定されているイベントで発表される、という意見が支配的だという。一方で、MacRumorsは、Appleが大きなイベントを開催することなく3月3日にiMacを発表する、という日本のウェブサイトKodawarisanの報道を取り上げている。
UBSのUm氏は、いかなるイベント開催の意向も確認できなかったと述べた。同氏は、Appleが新システムの発表をプレスリリースの発行だけで済ませる可能性があると考えている。最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏が療養のため現場を離れている今、Appleがイベントをどういう形で開催するのか、非常に興味深い。なぜなら、それによって、将来的にJobs氏が引退したとき、Appleがそうしたイベントとどう向き合うのかが見えてくるからだ。
もっとも、2008年10月のMacBook販売時と同じように、小売店への出荷情報に影響するほどの設計の変更については、憶測がほとんど出ていないので、新チップに焦点を当てたイベントに期待するのは、やりすぎかもしれない。
AppleInsiderによるとiMacの供給が減りつつあるのは事実なので、iMacの買い替えを検討している人は、ニュースに注目しておいたほうがよい。
更新情報(米国時間12時40分):本稿公開後に複数の噂がさらに浮上している。CNET TVのBrian Tong記者は、Best BuyがAppleから新製品の品番情報を得ており、Appleの製品がBest Buyのデータベースに入力された際のこれまでのやり方と同様であると確認することができた。まだ、新システムの入荷のタイミングは確認できていない。
また、初期の噂で示されていた、USBポートが5つあるMac miniの画像が出回っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス