シャープは2月10日、国内太陽光発電システムとして業界で初めてブロードバンド通信機能を搭載したカラー電力モニター「JH-RWL1」を発表した。「グリーン電力証書取引」への対応を可能にしているという。発売は4月1日から。価格は10万800円。
JH-RWL1は、従来電力モニターでしか確認できなかったシステムの発電・消費・売買電力量などの運転状況を、家庭内の液晶テレビ「AQUOS」やPCなど、ウェブブラウザ機能を持つ機器で確認できる太陽光発電用カラー電力モニター。
リビングや書斎で自家発電の状況を確認したり、PCで発電データをもとに環境家計簿を作ったりできるという。
シャープでは発売日に合わせ「Webモニタリングサービス」をスタート。ブロードバンド接続により、モニタリングセンターとユーザー宅をつなぐことで、太陽光発電システムの運転状況の確認や発電診断をするという。万が一異常が発生した場合には、センターからユーザー宅へ即座に連絡が入るとのこと。
ユーザー専用のウェブサイトも設けられ、こちらにはシステムの状態診断と環境貢献度などの発電診断レポート、履歴データなどのコンテンツ表示が可能。ウェブサイトには、携帯電話からのアクセスもサポートされる予定だ。
将来「太陽光発電によるグリーン電力証書取引」が本格化した際には、Webモニタリングサービスの活用により、簡単に証書取引に参加できるとしている。
グリーン電力証書取引とは、太陽光や風力などの自然エネルギーが発電した電力の持つ環境価値を証書化し、第三者が購入できるようにしたもの。個人・企業・団体に関わらず、発電者は環境価値を買いたい企業や団体に証書を販売できる。
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