Zコーポレーションは11月14日、業界最大の造形サイズのプリントができるフルカラー3Dプリンタ「ZPrinter 650」を本日より発売した。価格は898万円(税抜)。
PCからCADデータなどをプリンタ本体に転送すると、石膏をベースにしたパウダーをインクジェット方式でバインダー噴射し、フルカラーの3Dモデルをプリントする。
安定し、かつ手頃な価格のインクジェット技術を使用しているため、他社と比較すると約5倍〜10倍の速度でプリントでき、ランニングコストも5分の1から10分の1程度だという。
プリントには専用パウダーを使用し、材料コストは、10kg入りのタンクが約8万円程度。インクは1リットルで2万5000円程度。
本日発表したZPrinter 650は、解像度が従来モデルの2倍以上となる600×540dpiで、より精密で高精度なモデルを作成できるようになった。
造形エリアも横幅254mm×高さ381mm×奥行き203mmと業界最大クラスの造形サイズという。データを分割して小さなパーツを組み合わせることなく、大型のモデルをプリントできるようになった。
色は従来モデルのCMYにブラックが加わり、フルカラーで表現できる。造形時間は、シャンプーなどのボトルなど(横幅8cm×高さ18cm×奥行き5cm)なら約2時間。コンセプトモデルなど大型のもの(横幅21cm×高さ33cm×奥行き20cm)で12時間程度という。
3Dプリンタは、企業のコンセプトモデルの作成や建築デザインのプロトタイプの模型、教育機関などで幅広く使われている。エンタテインメント事業としては、コンピュータゲームやアニメーションなどのデータをアバターやフィギュアにするほか、セカンドライフのアバターをフィギュアにする業者などでも使われているという。
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