録画したデジタル放送のデータをDVDなどに複製できる回数をコピー9回、ムーブ1回まで可能にする“ダビング10”方式の運用開始が延期される見通しとなった。新制度の準備を進めるデジタル放送推進協会(Dpa)が正式に明らかにした。
ダビング10への移行は、2007年8月に総務省の情報通信審議会が、コピー回数の制限をこれまでの1回からコピー9回、ムーブ1回に緩和する方向を決定。これを受け、同協会では受信機の動作などの試験を行い、2008年4月25日の審議会で報告。運用開始日時を6月2日午前4時と定め、準備を続けてきた。
しかし、5月13日に行われた審議会では、コピー回数制限の緩和の見返りとして著作権料の支払いを求められる機器メーカー側が反発。運用開始を可能とするための条件面で、放送事業者とメーカー側が合意に至らなかったため、日時を確定することができない状況にあり、延期が不可避となった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス