アイ・オー・データ機器とトッパン・フォームズは5月8日、非接触ICカードソリューションの協業について合意したと発表した。FeliCaなどの非接触ICカードをパソコンで読み書きできるNFCリーダ・ライターとアプリケーション開発および販売に対するもの。
両者が進めるNFCリーダ・ライターは、FeliCaやMIFAREなどを包括する国際標準規格(ISO18092)であるNFC-IP1に対応しているのが特徴だ。FeliCaは、Edy、おサイフケータイなどで知られるが、MFAREは成人識別たばこ自動販売機用ICカード「taspo」に採用されている。カードそのものの価格がFeliCaに比べて安いことから、今後MIFAREへの流れも進むと見ている。
第一弾として、個人向けNFCリーダ・ライター「ぴタッチ」を5月下旬より発売する。価格は3100円。量販店などで発売予定だ。
ぴタッチには、Edyの入金などが行える「EdyViewer」、経費精算に便利な履歴表示ソフト「精算快速!Lite」、ミニストップなどで利用できる電子マネー「WAON」に対応した「WAON TOOL BAR」などのソフトが付属する。また、ソリトンシステムズの認証セキュリティシステム「SmartOn Solo」の体験版を8月中旬より添付予定だ(7月上旬よりダウンロード開始)。なお、MIFAREカード対応アプリケーションは添付されていない。
さらに、法人向けの製品として、卓上タイプの「NFC-RW」と持ち運びに便利なUSBメモリのようなスティックタイプの「NFC-ST」の2製品を6月上旬より出荷予定だ。いずれも価格は3700円。
5月に発売予定の開発者キット「NFCリーダ・ライターSDK」(トッパンフォームズ製)を利用すれば、企業が独自に開発したアプリケーションシステムを利用できるようになる。
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