AppleのOS「Leopard」のマーケティング資料から削除されたワイヤレスバックアップ機能が、ひそかに利用可能になっていることが分かった。
Macworldによると、先頃リリースされたMac OS X用アップデート「Time Machine and AirPort Updates v1.0」をインストールしたところ、Time Machineが「Airport Extreme」(AirMac Extreme)ベースステーションに接続された標準的なUSBハードディスクドライブを認識し、Airport Extremeを持つLeopardユーザーは「Time Machine」機能を使用して自分のノートPCをワイヤレスにバックアップできることが分かったという。Macworldでは、Time Machineに外部ハードディスクドライブを認識させるには、Finderを使用してマウントする必要があるとしている。
Appleは、2007年10月にリリースした最新のMac OS X Leopardの広告の中で、このAirport ExtremeとUSBハードディスクドライブを介したワイヤレスバックアップという、Time Machineが持つ機能について宣伝した。だが、発売直前になって、同機能に関する記述はAppleの広告から姿を消し、発売直後にLeopardを購入したユーザーたちは、USBハードディスクドライブが直接ノートPCに接続されていない場合、または複雑なストレージエリアネットワークを構築している場合、ノートPCでTime Machine機能を使用できないことを知るに至った。この機能が削除された理由は明らかになっていないが、単純にコードが未完成であったことが原因と思われる。
Appleは1月、USBハードディスクドライブとワイヤレスベースステーションを組み合わせた、ワイヤレスバックアップを可能にする「Time Capsule」を発表した。しかし、299ドルと499ドル(価格は容量に応じて異なる)という価格は、既にAirport ExtremeとUSBハードディスクドライブを所有するユーザーにとって割高な選択肢だ。
Time Capsuleは、ワイヤレスアクセスポイントとUSBハードディスクドライブを持たないユーザーにとり、ワイヤレスバックアップを手軽に実行できる方法だ。しかし、Airport ExtremeアクセスポイントおよびUSBハードディスクドライブと置き換えるためにTime Capsuleを購入したのなら、このたびの措置によりその必要はなかったということになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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