矢野経済研究所は2月21日、2007年度国内オンラインゲーム市場に関する調査を 実施、結果を発表した。
調査によると、2007年度のパソコン向けオンラインゲーム市場は820億円で前年比126.1%となっている。内訳をみるとパッケージソフトウェア売上高はインストール自体を無料とするタイトルの増加から縮小し、前年比85.0%の17億8000万円としている。
またパブリッシングの売上高のうちアイテム課金採用型は採用するポータルサイトが急増した。基本利用料を無料にすることでライトユーザーや未経験者を取り込み、前年比151.3%の502億5000万円とする一方、定額課金型は前年比100.9%の299億6000万円にとどまった。
2011年度予測については、パソコン向けオンラインゲーム市場では1068億7000万円と推計、パッケージソフトウェアの売上高はさらに縮小し14億8000万円、パブリッシング売上高のうち定額課金型も縮小し239億5000万円にとどまるのに対し、アイテム課金採用型は814億5000万円にまで成長する見通し。
ゲーム専用機(据置型)向けオンラインゲーム市場は495億5000万円と推計。内 訳をみると、ネットワーク機能を活用したソフトウェアの種類増加やソフトウェアのダウンロード販売が増加したことから、パッケージソフトウェア売上高は前年比152.1%の421億8000万円と大幅に成長している。
またパブリッシング売上高はパソコン向け市場と比較し課金型のコンテンツがまだ少なくソフトフェア販売型が主流なことから前年比110.3%の73億6000万円にとどまっている。
2011年度予測については、ゲーム専用機向けオンラインゲーム市場は913億5000万円と推計、パッケージソフトウェア売上高は818億4000万円に成長すると予測、パブリッシング売上高は100億を下回る95億円と予測している。
携帯電話向け市場はコンテンツのリッチ化や機種変更によるダウンロード需要の増加、オンライン対応ゲームコンテンツの増加などにより前年比128%の957億4000万円、今後も拡大傾向は続き2011年度は1730億6000万円を見込んでいる。
アーケード市場のオンラインゲーム(ネットワーク対応ゲーム機)市場はメダルゲームや体感系ゲームなどでもネットワーク対応化が進んだことやゲーム内容のリニューアルが容易なことから出荷台数は増加傾向を維持し、前年比141.3%の1570億円、2011年度は3350億円に成長すると予測している。また非ネットワーク対応ゲーム機を含むアーケード総市場は前年比102.4%の7200億円 、2011年度は8100億円と予測している。
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