Apple TVがこれまでより便利になった。
Steve Jobs氏が米国時間1月15日、サンフランシスコで開催されているMacWorldの基調講演で、Apple TVに対する大規模な機能アップデートを明らかにした。テレビベースのiTunesメディアビューアからより機能が満載されたメディアオンデマンドデバイスへと同デバイスを変えていくことを目的としている。ハードウェア自体は従来機と同じで、価格はエントリーモデルの40Gバイトモデルが300ドルから230ドルに値下がりする。そして、無料のソフトウェアアップデートが2週間後に利用可能となり、以下の機能が追加される予定である。
- Apple TVから直接注文が可能:これまで、Apple TV向けのビデオコンテンツはコンピュータ(WindowsかMac)から購入し、そのPCのハードドライブからApple TVにストリーミングする必要があった。アップグレード版のApple TVでは、iTunes Storeに直接アクセスすることが可能になり、映画やテレビ番組を直接購入したり、レンタリしたりすることができるようになる。PCを仲介する必要がなくなる(音楽も同様に購入することができる)。
- インスタントストリーミング:上記の「キューアンドビュー」手法とは違い、アップデートされるビデオ機能では、ビデオは約30秒以内でストリーミングを開始することが可能だという。
- ビデオおよびオーディオ品質のアップグレード: iPodやiPhoneの小型スクリーン向けに最適化された、既存のiTunesビデオダウンロードの低水準のビデオ品質について声高に不平が述べられてきた。新しい種類のビデオは、DVD品質とHD品質の2種類が用意され、Dolby 5.1サラウンドサウンドであるという(従来のコンテンツではステレオのみのサウンドトラックだった)。
- 主要映画会社からのより広範な映画の選択:これまでのセレクションは一貫性のない寄せ集めだった。しかし、Appleはすべての主要映画会社(Disney、Fox、Warner Bros.、Paramount、Universal、ソニー、Miramax、Lionsgate、およびその子会社)のコンテンツを用意する。Appleは1000タイトル以上の映画を提供する予定。ただし、DVDリリース後30日まで手に入れることはできない。
- 映画レンタル:これまで、映画はiTunesでDVDと同程度の価格で購入するだけだった。iTunesは今日から、映画レンタルを開始する。旧作は2.99ドル、新作は3.99ドル、HD版は4.99ドルとなっている。作品はダウンロード後30日までは視聴できるが、再生開始後は24時間までしか視聴できない。 Apple TVで利用できるほか、MacやPC、現行のiPodやiPhoneのいずれでもレンタルを利用できる(Apple TVで直接レンタルされた映画が、これらのデバイスに転送可能かどうかは分からない)。
- 写真オプション:アップグレード版Apple TVは、「Flickr」や「.Mac」のオンライン写真ギャラリーへのアクセスが可能になる。これは、ネットワーク上のコンピュータから画像を取得可能な現在の機能に対する追加である。
Apple TVにアップデートされる機能で、映画レンタルとHDコンテンツへのアクセスが可能になる。
提供:Apple