リアプロジェクションテレビの大手メーカーの1つサムスン電子でも、同テレビ事業が終わりに近づいている。
「徐々に(プロジェクションテレビは)消えていくだろう」。同社でデジタルメディアのマーケティングを担当するシニアバイスプレジデントS.I. Lee氏は、2008 International CESでこのように述べた。
日立製作所やソニーなど、他社はすでにプロジェクションテレビから撤退しており、この発表はプロジェクションテレビの終焉の前兆となる。
日立製作所コンシューマ事業グループの最高経営責任者(CEO)である江幡誠氏も「この事業は2007年末で終わった」と話す。
微小な鏡を利用して映像を大きなスクリーンに投影するプロジェクションテレビは映像品質が高く、価格を抑えることができる。しかし、装置が大型になるため、ほとんどのメーカーは米国でしか販売してこなかった。
日本や欧州の居間は、プロジェクションテレビを置けるほど広大ではないからだ。
サムスン電子は2007年、薄型のプロジェクションテレビを発売したが、販売は思わしくなかった。価格は同サイズのLCDより安いが、奥行きがある。
「私なら少し高くても薄い方を買うだろうか」とLee氏は話した。
ソニーは、2007年12月、リソースをLCDと有機ELに集中するためリアプロジェクションテレビから撤退すると発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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