ジャストシステムは12月11日、オフィス統合ソフトの新バージョン「JUST Suite 2008」を発表した。2月8日より2万5000円で発売する。JUST Suite 2008は、ワープロ「一太郎2008」や日本語入力システム「ATOK 2008 for Windows」など7つの主力製品を1つにパッケージにしたもの。
各アプリケーションの単体発売も行うほか、ATOKのオプション辞書やJUST Suiteと連携して使うための素材テンプレートや地図ソフトなど12製品も一挙同時に発売する予定だ。
“つながるSuite”をコンセプトとした今回のJUST Suite 2008では、新たに「Suite Navi」と呼ばれるユーティリティソフトを搭載した。JUST Suite 2008の7つのソフトとMicrosoft Officeのファイルを一覧し、ファイルを選択するとアプリケーションを起動せずにビューア表示で見られる。複数のファイルを開かずにまとめて印刷する機能やPDFへの変換機能を搭載。メールへのファイル添付もSuite Navi上から簡素な操作で行える。
ワープロソフト一太郎2008は、Word 2007形式の読み込みに対応したほか、校正ソフト「Just Right!3」相当の校正エンジンを搭載した。文書の添削状況を詳しく表示する「添削ナレッジウインドウ」、ウェブで範囲選択したものを文書に取り込むウェブ連携機能なども新たに追加されている。
ATOKは、ブログの普及などに伴い、話し言葉での入力が増えていることをふまえ、従来「話し言葉モード」のみで変換可能だった話し言葉の変換精度を、一般モードに取り入れ、フレーズも強化した。
また、2007年8月よりベータ版として提供していた「ATOKダイレクト」を正式版として搭載した。ATOKの機能拡張の仕組みで、プラグインを入れるとWebサービスAPIや外部データベース、アプリケーションを連携できる。たとえば、「新宿から表参道」など駅名を入力すると、乗換案内のアプリケーションを起動しなくても、経路や料金などをATOKの候補ウィンドウや解説ウィンドウに表示できる。このほかにも、はてな、goo、Yahoo!JAPANのプラグインを公開予定だ。
デモンストレーションでは、Officeファイルを中心にアプリケーションや文書の共有化、情報との“つながり”をアピールした。
プレゼンテーションソフト「agree」では、ポイントを隠しておき、めくると表示される機能、マウスポインタを大きく変更できる機能などが追加された。ポインタはネコのしっぽなどにも変更できる | プレゼンテーション上でスポットライトを当てられる機能など、プレゼンを楽しくするような機能が搭載されている |
製品ラインアップと価格は下記のとおり。
製品ラインアップ
JUST Suite連携
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