Blu-ray Disc(BD)プレーヤーは今のところ、飛ぶように売れているというほどでもない。そして、このことが、BDプレーヤーの値下げペースを加速しているのかもしれない。
家電専門の雑誌「TWICE」の記事によると、ニューヨークで米国時間11月1日に開かれた記者会見で、Sony ElectronicsのプレジデントであるStan Glasgow氏は、同社製のBDプレーヤーはホリデーシーズンに399ドルの価格帯になるはずだと語ったという。現在、BDプレーヤーの価格は499ドル以上となっている。
値下げ後の価格は、これまでの予想よりも少し低くなりそうだ。Glasgow氏は2006年9月、業界がBDプレーヤーの価格を適正に設定するのは約1年後で、適正価格は499ドルだと思うと語った。ある意味で、Glasgow氏は正しかった。BDプレーヤーは実際、Glasgow氏がコメントしてから1年後の2007年9月ごろに適正価格の499ドルになった(私が思うに、Glasgow氏には価格を設定する部門に情報源があるのだろう)。だが、次の値下げはそれを上回る値下げ幅になる。
Glasgow氏はまた、2007年1月に開催された「Computer Electronics Show(CES)」で、BDプレーヤーは3年で299ドルか399ドルの価格水準になると述べている。この予想についても、当たりとも外れとも言えない。Blu-rayが登場してからほぼ2年になるこのホリデーシーズンで、予想よりも早く399ドルに値下がりするが、299ドルまで下がるわけではない。つまり、今後1年以内に299ドルに値下がりすれば、予想が当たることになる。とはいえ、BDプレーヤーの値下がりがかなり楽観的な予想よりも速く進行している、と主張することは可能だろう。
BD陣営のメーカーは、2007年に以前にも増して攻勢をかけると示唆してきた。2007年10月の「CEATEC JAPAN 2007」で、松下電器産業の津賀一宏氏は、BD陣営がBD対応製品を値下げして大々的な販売促進を行うと述べている。今回の値下げが、HD DVD陣営との次世代ディスク戦争の「終わりの始まり」となれば、BD陣営にとっては理想的だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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