台湾のコンピューターメーカーASUS製のミニノートPC「Eee PC」が米国時間11月1日、米国で正式に発売が開始された。
カリフォルニア州パロアルトにあるStanford Shopping Centerには、販売対象である子どもたちも含め大勢の人が集まった。Disneyアニメ映画の多くがそうであるように、Eee PCも一見子供向けだが、大人を引きつける魅力を備えている。
Eee PCのコンセプトは、One Laptop Per Child(OLPC)の「XO」やIntelの「Classmate PC」に似ているが、これらの取り組みとは異なり、主な対象は開発途上国の子どもたちではない。Eee PCは一般の人々が使うことが意図されている。
「これがノートPCではないことを強調したい。われわれはこれを『スーパーモバイルインターネット機器』と呼んでいる」(ASUS)
このデバイスは、消費電力の少ないIntel製モバイルプロセッサのほか、512Mバイトのメモリ、4Gバイトのフラッシュドライブ、Wi-Fi、標準USB、モニタポートを搭載する。このためポータブルPCのように見え、そのように使うこともできる。重さは2ポンド(約900g)で、画面は7インチ液晶、組み込みのカメラが搭載されている。現在はLinux搭載モデルだけだが、年内にはWindows XP搭載モデルも投入される予定。色は、黒、白およびパステル調のピンク、緑、青が用意されている。
最初のモデルであるEee PC 4Gが入手できるのは、現時点では、ASUSのウェブサイトのほか、各地のコンピュータ販売店または米国内のチェーン店であるMicrocenterだけとなっている。BestBuy.comとCostco.comでも、12月から399ドルで販売される予定。ASUS North Americaの社長であるJackie Hsu氏によると、今後数カ月で米国内のほかのチェーン店にも並ぶ計画だという。
また、下位機種として、ウェブカメラを省いた製品(349ドル)とフラッシュドライブを2Gバイトにした製品(299ドル)が予定されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」