2007年に入って技術マニアが盛んに噂していた多くの低価格小型ノートPCは、発売の予定すらない「幻の製品」だという記事を最近掲載した。だが、どうやらこの記事そのものが功を奏したらしい。というのも、それから1カ月もしないうちに、幻だった製品が2台、ここCNET Labに置かれているからだ。
最初に紹介するのは、ASUSTek Computerの「Eee PC」だ。Eee PCは、重さ2ポンド(約907グラム)、ディスプレイは7インチ(約18cm)で、Linuxを搭載している。価格は約200ドルで期待できるかなり実用的なマシンだと大いに騒がれた。実際の価格は(3機種のうち、われわれが入手した中クラスのモデルだと)399ドルだったが、それでもこの超ポータブルなPCは独創的な製品だと言っていい。
「Eee PC 4GB」は、512MBのRAM、4GバイトのSDD搭載で、OSはWindowsではなく独自仕様のLinuxを採用している。初期の実地テストでは、ウェブサーフィン用の「Firefox」、生産性ソフトの「Open Office」、「Skype」、メディアプレーヤーと、多くのソフトウェアがプレインストールされており、実際にかなり機能的だった。それ以上の機能となると、おそらくEee PCの限られたハードウェアの想定外なのだろう。
1つの長所は、SDカードスロットを装備している点だ。4GバイトのSDカードを挿入すれば、ストレージの容量が倍になる。とはいえ、MP3のコレクションをすべて保存できると期待してはいけない。
Eee PCが登場した直後に、また別の低価格小型ノートPCが届いた。Intelが発展途上国の教育機関向け低価格ノートPCとして開発した「Intel Classmate PC」だ。詳しい製品プレビューを入手して以来、夏のあいだずっと、喉から手が出るほどほしかったマシンだ。
Classmate PCの価格は225ドルからで、約350ドル出せば「Windows XP」と「Microsoft Office 2003」がプレインストールされたモデルが手に入る(ただし、今のところ一般向けには販売していない)。さまざまな仕様があるが、われわれが入手したのは、900MHzのIntel製「Celeron」CPU、256MバイトのRAM、2Gバイトのフラッシュメモリベースのハードドライブ、特別仕様の廉価版Windows XPを搭載したモデルだ。ClassmateはEeeよりもサイズが大きく、発展途上国の厳しい環境に耐えられるようプラスチック製の厚いケース入りで、レザーのカバーで覆われ、持ち手がついている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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