13歳のハッカーが「iPod touch」でサードパーティー製アプリケーションのインストールを実現するコードを開発したと主張している。この少年はコンピュータサイエンスのクラスを履修していないという。
AriXと名乗る人物が米国時間10月14日、「iJailBreak」というプログラムを告知するためのプレスリリースを送付してきた。これは、iPod touchでサードパーティー製アプリケーションを稼働可能にするためのプログラムである。同プログラムは「iPhone」では機能しない。そして、使用対象は、IntelベースのMacを利用しているiPod touchユーザーに限定されている。筆者は現時点で自由に使用できるiPod touchを持っていないため、このプログラムが正常に機能するのかどうかは検証できていない。しかし、MacRumors.comに投稿されたユーザー数人からの報告によると、正常に機能するようである。
Appleは9月末、iPhoneとiPod touch両製品に対し1.1.1のソフトウェアアップデートをリリースし、以前のサードパーティー製アプリケーション用のロック解除プログラムは機能しなくなった。しかしそれ以来、ハッカーらはこの制限を迂回する新しい方法を探すことに力を注いでいる。一応のロック解除アプリケーションは先週リリースされたが、利用するためには多くの専門知識が必要になる。The Unofficial Apple Weblog(TUAW)のライターであるErica Sadun氏は、12日夜にこのロック解除アプリケーションをインストールしたが、「これはまだ一般向けではない。気軽に行わない方が良い」と警告している。
しかし、iJailbreakプログラムは、自分のiPod touchでサードパーティー製アプリケーションをインストールしたいがクラッキングするほど専門知識のない人に向けて設計されている。プレスリリースによると、「iJailBreakを動かすための要求されるユーザーの操作は、iPod上部にあるボタンを使ってiPod touchを再起動するだけだ。後はアプリケーションがやってくれる」と述べている。AriXは、AppleScriptでプログラムを書くためにおよそ9時間費やしたという。このプログラムは、先週リリースされたアップデートをインストールするの必要なスクリプティングを自動的に行う。
またこのプログラムによりiPod Touchに問題が起きるリスクがわずかにあると、AriXは述べる。しかし、問題が起きた場合、出荷時の状態に簡単に戻すことができるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス