Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間9月25日、新しいグラフィックスカード「Radeon HD 2900 Pro」の出荷開始を発表した。AMDは、同製品の価格設定やクロックスピードには言及していないが、多くの人はこれが2007年に入って発売された399ドルの「Radeon HD 2900 XT」よりも安く、クロックスピードもわずかに遅いものだろうと見ている。AMDのプレスリリースには、Radeon 2900 Proには1Gバイト版と512Mバイト版があり、カード長もファンやヒートシンクの作りに応じて9インチと12インチのものが用意されると書かれている。
HD 2900 Proについて期待するのは、Windows Vista時代のATIに欠けていたミッドレンジの次世代3Dカードとして、これが提供されることだ。AMDは従来、動作速度の遅い150ドルの「Radeon HD 2600 XT」と、ハイエンドな400ドルの「Radeon HD 2900 XT」しか選択肢を提供せず、200ドル〜300ドルのミッドレンジ製品市場をNvidiaに譲ってきた。Radeon 2900 Proは300ドル以下で販売されない可能性があるにしても(AMDのプレスリリースに「供給上の制約により、発売当初は出荷数が限られる」と書かれており、こうした需給環境が価格決定の要因になれば、価格が300ドル以上になる公算は大きい)、Radeon製品ラインの拡大は喜ばしいことだ。消費者利益につながるグラフィックスカード市場の競争を促すことになるのだから。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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