ニコンは8月30日、コンパクトデジタルカメラCOOLPIXシリーズ秋モデル8機種を発表した。ハイエンド向けの12.1メガピクセルカメラ「COOLPIX P5100」からエントリー向けの「COOLPIX L15」までフルラインアップがそろった。2007年9月21日〜、順次発売する。
同社では、昨年からイメージキャラクターとして木村拓哉氏を起用している。今年の春からは一眼レフだけでなくCOOLPIXシリーズにも起用することで、女性層への認知も広がったという。秋モデルでは、特に女性に人気のある「COOLPIX S51」シリーズにワインレッド、ビビットピンクといった女性を意識したカラーを加えるなど、これまでにないニコンのカラーバリエーションも注目だ。
ニコンのデジタルカメラ事業は2006年度、4488億円と過去最高の売上高を記録した。勢いは現在も続いており、2007年度は5100億円に達する見込み。昨年と今年の第一四半期を比較すると、2006年度は売上高987億円に対し、2007年度は1453億円。営業利益は2006年125億円に対し、2007年は266億円と、大幅に上回っている。2007年度は2006年度を越えさなる過去最高の売上高と営業利益を記録する見込みだ。
一方で、現在のデジタルカメラは、いままであるものをデジタルに置き換えたに過ぎないとして「これからの写真文化に対応するため、写真の最終的な目的である“楽しむ”価値を直接提供していきたい」と話す。
ソニーのAIBO(アイボ)の開発を手掛けた大槻正氏をニコンに迎え、精鋭のスタッフで新しい環境のニコンのソリューションを築くとしている。その第一弾として登場したのが画像保存・共有サイト「my Picturetown」だ。
今回発売するCOOLPIX S51Cおよび前モデルのCOOLPIX S50Cでは、IEEE 802.11b/g規格に準拠した無線LANを搭載しており、パソコンを介さず撮影した写真をサイトにアップロードできる。公衆無線LANスポットをなどを経由してインターネット接続し、サイトに画像を保存したり、写真を友人にメールで送ったりできるサービスだ。2Gバイトまで無料で使える「フリー」アカウントと月額350円で20Gバイトまで使える「ゴールド」が用意されている(2008年2月まで無料)。
同社では、これまでにも「COOLPIX CONNECT」サービスで、50Mまで無料で利用できるなどオンラインストレージサービスを運営してきたが、「my Picturetown」はPCのみならず、携帯電話から画像を閲覧できる機能、ブログやSNSとの連携機能など、対応プラットフォームを広げることにより、「いつでもどこでも写真を楽しむ」ためのサービスを提案するとしている。
なお、今回発表された価格とラインアップは下記のとおり。
・COOLPIX P5100 2007年9月21日発売
市場想定価格 4万5000円前後
ニコンCOOLPIXシリーズ初の有効画素数12.1メガピクセルモデル
・COOLPIX P50 2007年10月発売
市場想定価格 3万円前後・COOLPIX S510 2007年9月21日発売
市場想定価格 3万5000円前後・COOLPIX S700 2007年10月発売
市場想定価格 4万7000円前後・COOLPIX S51 2007年9月14日発売
市場想定価格 3万円前後・COOLPIX S51c 2007年9月14日発売
市場想定価格 3万5000円前後・COOLPIX L15 2007年10月発売
市場想定価格 2万5000円前後・COOLPIX L14 2007年10月発売
市場想定価格 2万円前後CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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