米特許商標庁(USPTO)は、Appleの弁護士らにより提出された、「iPod」、ウェブページ、およびマウスの技術に関する多数の新しい特許申請を明らかにした。
Macsimum Newsによると、数件の特許は何カ月も前に申請されたものだが、今週になって初めてUSPTOのウェブサイトに掲載されたという。最も興味深い例は、iPodまたは「iPhone」を、ワイヤレスネットワークを介して近くの機器と通信可能とする方法に関するものだろう。同申請では、モバイル機器が既に携帯インターネットまたはWi-Fiネット−ワークでデータのダウンロードが可能であることは認識しつつ、「しかし、ポータブル電子機器がより多機能で対話型になるにつれ、メディアなどさまざまな種類のデータをワイヤレスで他の電子機器と交換(送信および受信)可能となると便利である」としている。
これはもちろん、まさしくMicrosoftの「Zune」音楽プレーヤーで可能な機能で、Zune間では楽曲を交換することができる。過去のAppleの特許申請では、この種の機能が示唆されていたこともあったが、現在では他のiPodと通信可能な「Wi-Fi iPod」への期待が高まっているようである。iPhoneはBluetoothとWi-Fiの両方を搭載するが、iPhone機器間でワイヤレスネットワークを介して楽曲を交換する機能は、少なくとも現時点では実現されていないようだ。
その他の申請としては、マウスのような2次元入力デバイスで3次元画像を操作してデザインすることを可能とする入力技術などがある。またAppleは、経験の短いウェブデザイナーが、通常はプロのみが使用するようなツールを用いて凝ったウェブページを作成する方法に関する特許も申請している。同社最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は2007年度の同社株主総会において、同社の「.Mac」サービスを改善することを約束した。同サービスは、iPhoneや「Leopard」などのプロジェクトの影に埋もれて衰退していたが、ウェブページ作成の簡易化などはその1例であるといえる。
常に言えることだが、申請された特許が必ず将来の製品につながるとは限らないことを心に留めておいてほしい。特許は、多くの可能な実装をその範囲内に入れるために、できる限り広い範囲で記述される。またその特許で実現可能な技術に関しては、数多くの解釈が存在する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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