情報通信審議会(総務省の諮問機関)の専門委員会は12日、現在は1回しかできないデジタル放送のテレビ番組のコピーを9回まで可能にする制限緩和実施でほぼ一致した。視聴者の利便性を向上させてデジタル放送の普及を図る一方、コンテンツ保護のためには無制限のコピーを認めることもできないと判断した。
デジタル放送は現在、電波に特殊な信号が掛かっているため、録画機器のハードディスクからDVDなどへのコピーは1回しかできず、しかも元の映像は消えてしまう。今回の制限緩和でハードディスクからのコピーは9回できるようになる。
映画業界など権利者側は、違法コピーを助長する恐れがあるとして制限緩和に否定的な姿勢を示してきたが、今会合では正面からの反対は避けた。このため専門委は19日の会合で、緩和案を盛り込んだ中間答申案をまとめる予定。
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