サンフランシスコ発--Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が米国時間6月11日午前10時より、「Apple Worldwide Developers Conference 2007」で基調講演を行っている。会場には、開発者や報道関係者らが次期Mac OS X「Leopard」の詳細情報や、iPhoneに関するとっておきの情報を入手しようと詰めかけている。ここではその講演状況を時間軸に沿ってお届けする。
カリフォルニア州サンフランシスコにあるMoscone Westには、多くの開発者や報道関係者らがつめかけて、WWDC 2007の開幕を待っている。会場には、Green Day、Coldplay、U2などの曲が流れている。
照明が落とされ、新しいPC Guyのコマーシャルが流れる。PC Guyは、Jobs氏のトレードマークにもなっている黒のタートルネックにジーンズという格好をしながら、もう辞めたいと冗談を飛ばす。
本物のJobs氏がステージに現れ、参加者から大喝采を受ける。5000人の開発者が集う今回のWWDCは、過去最大級だと述べる。
Jobs氏が、Intelへの移行について、そしてこれに関係して、開発者らがいかに努力してきたかを語り始める。Intelによる貢献に感謝していることを述べ、特にIntelのCEOであるPaul Otellini氏の努力をたたえた。すると、Otellini氏が登壇する。
Electronic Arts(EA)がMacに戻ってくることが発表される。EAの共同創業者でチーフクリエイティブオフフィサーでもあるBing Gordon氏が壇上に現れ、7月に、Mac OS X上で楽しめるタイトル4つを提供開始することを発表する。「Command and Conquer 3」「Battlefield 2142」「Need for Speed Carbon」「Harry Potter and the Order of the Phoenix」だ。
続いてId Softwareの最高技術責任者John Carmack氏が壇上に現れ、次世代技術を今日初めて披露しようと述べる。新しいゲームエンジンがデモを通して紹介される。これは、開発者によるカスタマイズ性を高めるもので、Macに関連した発表はE3で行われることも示唆された。
話題はMac OS XのLeopardに。Jobs氏は、これがOS Xの6回目のメジャーリリースだと述べ、10個の主要機能を紹介すると述べる。
機能その1。Leopardには新しいデスクトップが用意されるという。新しいメニューバーやドックのおかげで、新しいバックグラウンドは、自分の選択したどんな画像にもフィットするという。デスクトップを整理するのに役立つツールも用意される。これは「Stacks」と呼ばれるという。
機能その2。Leopardの新しいFinder機能。Spotlightが改善され、ローカルネットワーク上の他のコンピュータが検索可能な新しいサイドバーだ。また、.Macユーザーは、インターネット越しに、他のMacユーザーと文書を共有できる。また、Finderに搭載されるCover Flowのデモも行われる。
機能その3。Quick Look。アプリケーションを起動しなくてもファイルの中身が分かる、ファイルプレビュー機能。Jobs氏は、Office文書でも、この機能が利用できると述べる。
機能その4。Leopardはすべてが64ビット。UNIXのべース部分も64ビットだが、これがCocoaにも拡張された。Appleは32ビット版のLeopardを用意しないため、Jobs氏は、64ビットのメインストリームOSはこれが初めてだと述べる。
機能その5。Core Animation。リッチなアニメーションを追加する、開発者向けの機能。
機能その6。Boot Camp。これは、Leopardに組み込まれる。
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