ウィルコムは6月7日、スマートフォンの新機種W-ZERO3[es]の後継機となる新端末Advanced W-ZERO3[es]を発表した。7月中旬より発売する。予約開始は6月29日を予定しており、同日にはビックカメラ有楽町店およびヨドバシカメラAkiba店では実機に触れられる「Touch&Try予約イベント」を行うとしている。
ウィルコムストアでの新規加入価格は2万9800円(ウィルコム定額プラン+データ定額加入時)。また、機種変更の場合のみ、割賦販売を検討中であることを明らかにした。
2006年7月に発売されたW-ZERO3[es]から約1年。社内では「アドエス」と呼ばれているというAdvanced W-ZERO3[es]は、よりケータイとして使えるスマートフォンとして、サイズ、スペック、操作感の3つの課題を強化したものになっている。
まず、幅50mm(前:56mm)×薄さ17.9mm(最薄部/前:21mm)、質量157g(前:175g)とスリムになった。日本人が携帯電話として使いやすいサイズに合わせたという。スペックも、より大画面でウェブ表示が見やすいシャープのAQUOSで培った3インチのモバイルASV液晶を搭載した。細かい地図がより見やすくなったほか、タッチスクロール対応で見たい方向にスタイラスを動かせるようになっている。
CPUは、Marvell PXA 270プロセッサ520MHz、フラッシュメモリは256Mバイト、SDRAM 128Mバイトを搭載。通信は、W-OAM対応W-SIMとワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g)に対応する。OSは、昨日正式発表されたWindows Mobile 6が搭載されており、メールやブログ、メッセンジャーなどのWindows Liveサービスがより使いやすくなった。標準搭載の「W-ZERO3メール」では、手書きのイラストを書いたり、写真にコメントを書いて送信できる「手書きメール」に対応した。
新たに、ジョグ機能内蔵の「Xcrawl」(エクスロール)キーを搭載した。くるくるとダイヤルをなぞると、メニューを選んだりホームページや長文メールなどをスクロールしたりできるというもの。携帯電話のような片手での操作感を向上させたとしている。
両手でのスピーディな入力の向上を目指し、キーボードは、従来の数字キーがあった一段分を減らし、1つあたりのキーを大きくして打ちやすくした。このほかにも赤外線通信を搭載し、アドレスを交換しやすくなった。
新たに、ウィルコムの情報配信サービス「W+Info」が7月中旬より開始される。待ち受け画面でニュースや天気などの情報が情報料無料で閲覧できるほか、電子書籍やストリーミング動画サービスなどの有料コンテンツなどがある。
ウィルコム 代表取締役社長の喜久川政樹氏は、「ウィルコムという会社は日本において、スマートフォン市場を創生した。日本のモバイルシーンにさらなる変革をもたらしたい」と意気込む。また、Advanced W-ZERO3[es]の製造は奈良県の大和郡山市で行っているという。「MADE IN 大和郡山と胸を張って言えるものを作った」と日本初の優れた製品ブランドであることを強調した。
会場には、CMキャラクターを務める俳優の筧利夫氏が駆けつけた。W-ZERO3[es]を使っているという筧氏は、「社長は松平健さんそっくり」などと記者たちを沸かせつつ、「一回り小さくなり、新たに“くるくる(Xcrawlキー)”も搭載して使いやすい」などテンポよく製品をアピールした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス