発売から約半年が経過しても人気の衰えないゲーム機「Wii」が供給不足に陥っていることを、任天堂の代表取締役社長である岩田聡氏が決算説明会で認めた。
岩田氏は先週末、サイトに掲載したQ&Aで、「先の需要を見通す力が十分なかったと反省しきり」と述べ、Wiiが供給不足であることを認めた。
岩田氏によると、当初の販売計画では、市場への幅広い浸透を図るため、ゲーム売り場以外でも積極的にWiiを売ることになっていた。だが新たな販路を開拓する前に、まず既存顧客の需要を満たすだけの供給を確保する必要があるとして、この計画は保留されていると同氏は述べる。
Wiiの製造にはボトルネックがあり、これがWiiの供給問題の一因となっている。岩田氏は、「最新鋭のハイテクのものをまとまった量を作るのをさらに何割も増やしていくということは、実は簡単ではないんです。ですから、ボトルネックを一つつぶすと次のボトルネックが、つぶすとまた次のボトルネックが、ということで順繰りにやっております」と語っている。
岩田氏によると、工場ではWiiの製造量を増やしており、5月中には小売店にでる量が「少し増える」見込みだという。
岩田氏はさらに、真の次世代デバイスではないとしてWiiやDSを批判する声に反論した。
岩田氏は、「よく『任天堂はあまりハイテクは使っていない』と誤解されているのですが、必ずしもそうではありませんで、私たちは今のものを『いかにコンパクトに低消費電力のものにして作るか』というために使っているのは、やはりハイテクです」と述べている。
岩田氏によると、任天堂の過去のプラットフォーム向けに開発された懐かしいゲームをWiiにダウンロードできる「バーチャルコンソール」に触れ、Wiiチャンネルにはプレミアムコンテンツが増えていくという。
同氏は、「任天堂がこれはお客様からお金がいただけるだけの価値のあるチャンネルができた、というふうに思ったら、それはいつでもそのような形でビジネスにすることが可能です。 もちろん今ご提供しているチャンネルがある日突然、有料になるということではなくて」と述べる。
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