ニコンは4月3日、無線LAN接続機能がついたデジカメ「COOLPIX S50C」と、新たなワイヤレス画像送信サービス「COOLPIX CONNECT」に関する説明会を開催した。本体や概要は、2007年2月に他のラインアップとともに発表済みだ(関連記事)。
COOLPIX CONNECTは、カメラを直接インターネット上に接続し、撮影した画像をニコンが運営するサーバにアップロードできるニコン独自のサービスだ。コミュニティ機能はなく、家族や友人と写真を楽しむためのもの。利用料は無料だが、現在のところ対応デジカメはCOOLPIX S50Cのみ。
最大2Gバイトまで利用可能な「ピクチャーバンク機能」と、撮った画像をサーバにアップロードし、家族や友人にメールで最大30件まで一度にメールで送信できる「ピクチャーメール機能」がある。
このサービスを活用すれば、旅行中に一定の容量になったら無線LANでサーバにアップロードしてバックアップをとるなど、オンラインストレージとして活用したり、友人との食事やパーティなどの帰り道、駅のホットスポットからメールアドレス(携帯電話には未対応)に写真を送ったりできる。
携帯電話自宅の無線LANに加え、ソフトバンクテレコムのBBモバイルポイント(登録した日から1年間無料)、NTTコミュニケーションのホットスポットが利用できる。サーバに保管されたデータは、PCから閲覧する。カメラ側にブラウザを搭載していないため、カメラからサーバにアップロードした画像閲覧などはできない。なお、転送済みの画像を一括で消す機能は搭載されている。
ニコンでは、コンパクトカメラユーザーは、カメラそのものが欲しいのではなく、カメラで得られる“喜びや楽しみ”を求めているのではないかと見る。今回のCOOLPIX CONNECTは、簡単に喜びや楽しさを提供できるものはないか、と考えた結果と背景を語った。
今後は、現在SNSやブログとの連携や、ケータイなどPC以外のデバイスとの接続、コミュニケーションのための機能なども検討中だとしている。
COOLPIX S50Cは、7.2Mピクセルで3.0型液晶を搭載。手ブレ補正、顔認識AF機能を搭載しており、4月下旬に4万円前後で発売開始を予定している。
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