無線LAN共有サービスの「FON」を運営する英FON WIRELESS Limitedは3月29日、伊藤忠商事、エキサイト、DGインキュベーションの3社から新たに出資を受けたことを発表した。
また2006年2月にも出資していた米Google、スイスIndex Ventures、米Sequoia Capitalも今回再度の出資を行っており、計6社の出資総額は1000万ユーロ(日本円で約15億7500万円、1ユーロ=157円で換算)となっている。出資額の内訳は、DGインキュベーションが100万ユーロ、その他5社は非公開としている。
新たに出資した国内企業3社は今後、FON WIRELESSの子会社であるフォン・ジャパンと連携して日本におけるFONの事業展開を進めていく。
伊藤忠は、FONネットワークや対応機器の拡大に向けたパートナーシップ戦略を支援するとともに、将来的には決済サービスなども充実させていく。エキサイトはすでにフォン・ジャパンのサービス開始時よりISPとして提携しているが、今後はエキサイトIDとFONコミュニティの連携、FON会員に向けたコミュニティサイト構築などを進める。DGインキュベーションはデジタルガレージグループ各社の協力によってFON周辺ビジネスを開拓していく。
現在、FONのアクセスポイントは、グローバルで13万箇所に拡大。当初目標としていた「2010年までに100万アクセスポイント」も達成可能としている。日本では12月のサービス開始以来、会員数は1万8000人、アクセスポイントは都内9500箇所に上る。
FON WIRELESSの創始者でCEOのMartin Varsavsky氏は「日本のユーザーには非常に大きな興味と反響をいただいている。日本におけるFONの規模はこれまで世界で20位だったが、短期間で3位になった」と述べた。
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