現地時間3月15日、ドイツのハノーバーで開催中の業界見本市「CeBIT」の席上で、ヨーロッパのBlu-ray Disc Association関係者が強気な発言を展開した。
ヨーロッパでBlu-ray Disc Associationの会長を務めるFrank Simonis氏は、「(次世代DVDは)3年以内にBlu-ray Discだけになるだろう」と語った。
次世代DVDの争いがどのような結末を迎えるのかは、現時点では予測不可能で、Simonis氏の予言がどのような根拠によるのかはわからない。だが、ソニーの「PLAYSTATION 3」(PS3)のおかげで、Blu-ray DiscはライバルのHD DVDに対してやや有利なスタートを切れている。
というのも、すべてのPS3にBlu-ray Discプレーヤーが搭載されているからだ。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の発表によると、2006年末の段階で、PS3の世界出荷台数(北米、および日本を含むアジア向け)は184万台に達している。たしかに、PS3の利用者ならBlu-ray Disc対応製品を買うだろうというのは、理にかなった考えだ。Sony Computer Entertainment Europeの関係者がReutersに対して語ったところでは、Blu-ray Discソフトは現時点で520万枚が売れているという。ただし、注意すべきなのは、ヨーロッパではPS3がまだ発売されておらず、Blu-ray Disc対応プレーヤーは今のところ2種類しか発売されていないことだ。
一方のHD DVD陣営も、Reutersの記事によると、対応ハードウェアについてはPS3の方が5倍多く売れていることを認めている。しかし、映画ソフトの販売実績に関しては、依然としてBlu-ray Discと同じ水準を維持しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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