J.D.パワー アジア・パシフィックは3月16日、2007年における日本デジタルカメラ顧客満足度調査の結果を発表した。
今回の調査は、コンパクトデジタルカメラ500万画素以上〜700万画素未満部門、コンパクトデジタルカメラ700万画素以上部門、デジタル一眼レフカメラ部門の3部門について、実際に使用している人の満足度評価を測定したもの。 調査対象となったのは、2006年1月から2007年1月の間にデジタルカメラを購入した18歳以上の男女。2006年12月から2007年1月にかけてインターネット調査を実施し、総計1万277人から回答を得た。「機能・性能」「画質」「デザイン」「操作性」「外部機器との接続性」の5項目を評価し、総合的な顧客満足度スコアを算出している。
コンパクトデジタルカメラ500万画素以上〜700万画素未満部門は、1000ポイント満点中662ポイントの総合満足度スコアを獲得したカシオの「EXILIM」が第1位となった。項目別の評価では機能・性能とデザインにおいて部門中の最高評価となっている。第2位は659ポイントを獲得したキヤノンの「IXY DIGITAL」で、画質、操作性、外部機器との接続性において最高評価を得た。第3位はソニーの「Cyber-shot」で、642ポイントを獲得している。
コンパクトデジタルカメラ700万画素以上部門は、708ポイントを獲得したリコーの「GR DIGITAL」が第1位で、画質、デザイン、操作性において最高評価を得ている。第2位は692ポイントを獲得したソニーのCyber-shotで、機能・性能、外部機器との接続性において部門トップとなっている。第3位はカシオのEXILIMで、667ポイントとなっている。
デジタル一眼レフカメラ部門についてはシリーズごとでなくメーカー単位の集計となっており、698ポイントを獲得したニコンが第1位。5つのうち機能・性能、画質、操作性、外部機器との接続性という4つのファクターで当部門中の最高評価を得ている。第2位は683ポイントのペンタックスで、デザインにおける部門トップの評価を獲得した。
同社では、コンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフカメラのいずれにおいても、5つのファクターのうち機能・性能に対する評価が総合満足度に最も大きな影響を与えていると分析する。また、製品取扱説明書の分かりやすさが機能・性能の満足度に大きな影響を持つため、顧客の総合的な満足度を向上させるためには、ユーザーの立場に立った分かりやすい取扱説明書を提供することが鍵になるとした。
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