ラスベガス発--「Photoshop CS3」の発売を数週間以内に控えたAdobe Systemsは米国時間3月7日、同製品に機能を拡張したバージョンが製品ラインアップに加わることを発表した。この拡張版では2Dの静止画を編集するこれまでの機能に加え、複数の注目すべき機能が拡張されている。
Adobeは、当地で開催のトレードショー「Photo Marketing Association」で、Photoshop CS3に加え、「Photoshop CS3 Extended」の発売を計画していると発表した。同社は2006年12月からPhotoshop CS3のパブリックベータテストを実施している。Adobeによると、Extendedエディションは、3Dグラフィックスを作成したり、画像を複数のビデオフレームに加えたりできる。また、画像をひとまとめにして動画に埋め込んだり、画像を測定および分析したりすることに使用可能だという。Adobeはまた、同製品には、建築家や技術者、科学者、医療研究者向けの機能も搭載されていると述べる。
今回の動きは、画像編集製品における優位性を維持したいとするAdobeの取り組みを反映している。同時に同社は、自社製品の中核を担うPhotoshopの機能を多様化する一方で、用途を限定した姉妹製品となる「Photoshop Lightroom」を発売している。同製品はハイエンドカメラで撮影した写真の編集や管理に特化した製品になっている。
Adobeの最高経営責任者(CEO)であるBruce Chizen氏は3月に入ってから、基本的な機能だけを備えたオンライン版Photoshopのリリースも同社は計画していると述べている。
Adobeは、Creative Suite 3(CS3)製品一式を3月27日に発表する予定で、春には製品の出荷を開始する意向だ。同社はCS3製品で初めてAppleのIntel Macに対応する。Macはデザイン業界では広く使用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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