社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、2007年3月2日、都内にて「東京ゲームショウ(TGS)2007」の開催発表会を行った。
2007年のTGSは、9月20日(木)〜23日(日)までの4日間開催される。これまでビジネスデーを含め3日間の開催が通例だったTGSだが、初の4日間開催となる。
1日増えた開催日はビジネスデーにあてられており、ビジネスデー2日間、ユーザーズデー2日間という日程は、これまでの「ユーザーサービスとしてのTGS」に加えて「トレードショーとしてのTGS」という新たな試みといえる。これは発表会の挨拶で壇上に上がった、CESA会長和田洋一氏の挨拶でも強く感じることができた。
「TGSは出展者、来場者ともに増え、質、量ともに日本を代表するコンテンツのイベントへ成長した。もともとTGSはユーザー向けのショーとトレードショーの2つの面を持っていた。ユーザー向けショーとしては、確実に成長しているが、トレードショーの観点からは見直さなければならない点を常に感じていた。
ゲーム業界が広がっていくにしたがい、他業種とのコラボレーションが行われビジネスチャンスは確実に増えていると感じている。さらに、海外との交流も昨今では盛んに行われている。
市場の時流、そしてE3の規模縮小を受け、TGSではトレードショーとしての機能を強化する。ビジネスデーを1日増やすのをはじめ、海外からの出展社誘致、お客様への対応を強化する。これらはひとつの試みだが、今日まで成長してきたTGSをさらに発展させるため、トレードショートしての機能強化は欠かすことのできないものと考えている。
このほかにもさまざまな施策を検討しているが、出展社様、関係各社様にはぜひともご協力をいただきたい」
また、続いて登壇した日経BP社代表取締役社長の大輝精一氏は、TGS共催についてこう挨拶した。
「日経BPがTGSをお手伝いして6年経った。この間、拡大してきたゲーム業界は、昨年末の商戦の好調を見る限り、さらに発展していくと思われる。
また、ネットとつながったことにより、ゲーム業界は新たな世代に入ったと考えている。この新しい世代のゲーム業界、TGSを手伝うことができてとてもうれしい。過去最大の来場者を記録した昨年のTGSを越えるイベントにしたい」
過去最高の出展社、来場者を記録したTGS2006から、TGS2007ではさらなる飛躍を目指すための3つのビジョンについて説明が行われた。
縮小が発表されたE3以降、トレードショーとしての役割をどのイベントが担うか業界では注目が集まっていただけに、今回のCESAの発表は、ゲームビジネスの中心として日本のメーカーが今後もイニシアチブをとっていくという意思の表れともいえる。
【東京ゲームショウ2007 (TOKYO GAME SHOW 2007)】
主催:社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP社
後援:経済産業省(予定)
会期:2007年9月20日(木)〜23日(日)(20日、21日はビジネスデー)会場:幕張メッセ
予定来場者数:18万人
募集小間数:1550小間
予定出展社数:160社
入場料:一般(中学生以上)前売1000円・当日1200円(小学生以下は入場無料)
「東京ゲームショウ」公式ホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
東京ゲームショウインフォメーション
TEL:03-5541-6802(月〜金 10:00〜17:00 祝日は除く)
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