Appleは、「iTunes」ソフトウェアを利用しているWindowsユーザーに対し、次期アップデートが登場するまでMicrosoftの新OS「Windows Vista」へのバージョンアップを控えるよう注意を呼びかけている。
同社は、デジタル音楽プレーヤー「iPod」に付属するメディアプレーヤーソフトウェア「iTunes」とVistaの間には機能干渉を引き起こす可能性のある複数の互換性問題を挙げている。こうした問題の中には、「iTunes Store」で購入した楽曲やビデオが再生できなくなる問題、住所録とカレンダーの両機能の同期に関する問題、そして実行速度の低下といった問題が含まれる。さらに、Vista稼働するコンピュータにiPodを接続するとデバイスが故障する可能性もあるという。
5年ぶりに登場したMicrosoftの新OSであるWindows Vistaは、先週一般向け発売を開始され、、コンピュータメーカー各社の新型PCには標準で搭載されている。一方で、企業向けVistaは、2006年11月から利用され始めている。
Appleによると、この問題はWindowsの全ユーザーに影響があるわけではないが、同社がVistaのインストールをまだ推奨できないほど深刻なものだという。Appleでは、Vistaとの互換性問題の改善に主な重点を置いたiTunesの新バージョンを今後数週間以内にリリースする計画だという。同バージョンがリリースされれば、同期の問題は解消されるはずだ。当面は、専用のサポートページが公開されている。
Appleの広報担当であるDerick Mains氏が公開した同社の声明によると、「iTunes 7.0.2はWindows Vistaを搭載する標準的なPCの多くで動作するが、Appleは、一部に互換性の問題があることも認識しており、iTunesユーザーには、数週間以内に用意されるiTunesの次期リリースまでWindows Vistaへのアップグレードを控えるよう推奨する」とある。Appleは詳細についてはコメントを控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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